10月15日は年金支給日。年金から差し引かれる税金や保険料を解説!
まとめにかえて
今回は、年金から天引きされるお金について詳しく見てきました。 年金受給者の多くが、額面から税金や保険料が差し引かれて振り込まれることになります。 額面金額をうのみにせず、実際に自分が受け取れる「手取り金額」を試算したうえで毎月の資金計画を立てるようにしましょう。
【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
日本の公的年金制度は複雑で、多くの人がさまざまな疑問を抱えていることでしょう。ここでは、年金に関するよくある質問を取り上げ、その解答を解説します。 ●年金の主な種類と仕組みは? 日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。 国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が加入する基礎年金で、厚生年金は会社員や公務員が加入するものです。 国民年金は一定の保険料を納付し、将来の年金額が決まるのに対し、厚生年金は収入に応じた保険料を支払うため、将来の受給額にも差が出ます。 ●「繰下げ受給」とはどんな制度? 年金の受給開始年齢を遅らせることで、受給額が1カ月につき0.7%増える「繰下げ受給」があります。 例えば、65歳から受給を開始する予定を75歳0カ月まで繰り下げると、84%増額となります。これは、長期間働くことができる人や、他の収入源がある人にとって有利な選択肢となります。 ●年金を増やす方法はあるのか? 年金を増やす方法はいくつかあります。自営業やフリーランスの方は、国民年金の付加保険料を支払うことで、将来の受給額を増やせます。 また、厚生年金に加入する働き方に切り替えることも一つの方法です。 さらに、老後資金を増やすという意味では、投資信託やiDeCo(個人型確定拠出年金)などを利用して、自身で資産運用を行うのも選択肢です。ただし、運用にはリスクがあることに注意が必要です。
参考資料
・日野市「国民健康保険税とは」 ・日野市「所得が少ない方への国民健康保険税の軽減」 ・生命保険文化センター「公的年金の税金(所得税)はどうやって計算される?」 ・日野市「後期高齢者医療保険料」 ・日野市「保険料の決定」 ・日野市「住民税が課税されない人」 ・国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」 ・生命保険文化センター「公的年金の税金(所得税)はどうやって計算される?」 ・日本年金機構
中本 智恵