美しい女性へと変貌を遂げた元男性、豊胸手術の実態とコンプレックスの日々を告白「普通の女性の見た目になりたかった」
昨年夏、豊胸手術で念願のバストを手に入れた“男の娘”YouTuber杉本凛。自身のチャンネルでは豊胸を決意した背景だけでなく、オペ当日の様子やダウンタイム中など、女性化する心身について積極的に配信を行っている。これらの動画には計100万再生の反響があり、「自分らしさを追求する姿に勇気をもらえた」「誹謗中傷に負けないで」などの声が寄せられている。手術からもうすぐ1年。改めて豊胸への想いと術後の実態について話を聞いた。 【画像】“ざっくり胸元”で念願だった女性ボディを披露する杉本凛、すっぴん&男子高校生時代も…
■念願の豊胸で最初は異物感も「靴下を胸に入れて盛っていた虚無感とは離別」
――昨年夏の手術から、もうすぐ1年になります。術後の経過はいかがですか。 「今はだいぶ馴染みました。触り心地も柔らかくなって(笑)」 ――術後すぐは柔らかくないんですね? 「そうなんですよ。シリコン豊胸なんですが、はじめは結構張りがあるというか、とても硬くて、このままだったらどうしようと不安になりましたが、数ヵ月すると徐々に柔らかくなって、身体になじんできました」 ――オペ直後は身体になじんでいる感じがない…? 「もともとなかった場所なので当然、異物感はあります。重みというか、なんかついている感覚と言うか…。最初の数ヵ月は皮膚がつっぱる感じもありましたね」 ――なるほど…。当日とダウンタイム中の様子も公開されていますが、豊胸手術で最も大変だったのはどのような事でしょうか。 「一番大変なのは固定バンドを1ヵ月ぐらい装着しなければならなかったこと。手術をしたのが夏だったので、暑いし蒸れるし。でもこの過程を踏まないと、胸の位置が動いてしまうらしいんです。24時間ずっと締め付けられている状態がとにかく辛くて。術後の痛みについては覚悟していたほどではなかったので、豊胸手術をした次の日にクルージングで遊びに行ったぐらいです(笑)。術後1週間ぐらいになると、普通の時は全然平気で、上の物をとる時に腕を上げるとか、歩いている時の振動でちょっと痛みを感じるくらいでした」 ――YouTubeでは「夢にまで見た瞬間」「嬉しいしかない」と明かされていました。改めて術後の心境をうかがえますか。 「それまではブラの中に専用のパッドを入れていましたが、なかなか理想の形にならず、毎回、靴下やティッシュで調整していました。でも、胸に靴下を詰めながら、不意に冷静になって『何をしているんだろう』と、虚無感に襲われるんです。靴下を詰めているから、胸元の開いた服も着られないし、不自然に見えそうでピタッとした服も着られない。とにかく胸がコンプレックスで、理想とギャップに苦しみました。笑い話のように聞こえるかもしれませんが、本当に絶望するんです。胸に靴下を詰めている日常に。今は、可愛い下着も着たい服も着られて、本当に嬉しいしかないです」