中日・大野雄大、29日・DeNA戦先発へ 2軍登板のここ2試合、計13イニング無失点「自分でもいけそうだなと」
◇27日 阪神8―1中日(甲子園) 中日は27日の阪神戦(甲子園)に1―8で大敗した。チームは苦しい時期だが、戦列を離れていた大野雄大投手(35)が29日のDeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)で仕切り直しの復帰登板に臨む。昨年4月に左肘の遊離軟骨除去手術(通称・クリーニング手術)を受けた沢村賞左腕。今後は中6日で先発ローテーションを守り、1軍の舞台で”完全復肩”を期す。 2軍降格から約2カ月。頼れる左腕が万全な状態で帰って来る。ウエスタン・リーグで投げたここ2試合は計13イニングで無失点と格の違いを見せつけた大野。29日のDeNA戦で今季3度目の1軍マウンドに上がる。 「ファームでは真っすぐで空振りも取れてますし、内容もよくなったんですよね。そういう面で首脳陣から『OK』を出してもらったんだと思います。自分でも、これだったらいけそうだなと思いました」 昨年4月に左肘の遊離軟骨を除去。そこから地道なリハビリに励み、4月3日の巨人戦(バンテリン)で556日ぶりの白星を挙げた。同20日の今季2戦目では2回途中6失点で降板し、翌日に出場選手登録を抹消。2軍降格を余儀なくされた。 「やらなければいけない年」と位置付けた今シーズン。自主トレから開幕に標準を合わせて調整してきた。「正直、焦りはありました。野球選手なので多少、体の状態が悪くてもやり続けるのが普通。ただ気持ちの方が先に出てしまったのかな」。手術した左肘の状態と心のバランスがうまくかみ合わないまま、だましだまし投げていた。
中日スポーツ