ランニングを始めてどれぐらいで効果が出る?
ランニングを始めてから、どのぐらい経ったら身体の変化を実感するようになるのだろうか。フランスのスポーツドクターやスポーツトレーナーに聞いてみた。 体重を減らしたい時に実行してはいけない5つの食事法とは? 季節の変わり目に気分一新、スポーツを始めてみたものの、鍛錬の成果が感じられるようになるまでには辛抱が必要だ。ランニングを始めてから(または再開してから)身体が変わってきた実感が得られるまで、どれくらいの時間がかかるだろうか。 スポーツを始めていつ頃から身体が変化するかを正確に予測するのは難しい。理由は簡単、人間の代謝(人が機能するための細胞や臓器の働き)は一人ひとり違うからだ。しかしながら一般的には週2、3回のランニングで1ヶ月後には効果が現れはじめる。「その頃になると身体も慣れてきて楽になり、トレーニングも苦行ではなくなります」とランニングを専門とするスポーツドクターのポーリーヌ・シックスは言う。ポーリーヌ自身、トライアスロンの選手だ。 その頃になると見た目にも身体が引き締まったことがわかるほどの変化があるはずだ。「ランニングは持久力トレーニング。体脂肪燃焼効果があります。体幹が鍛えられ、脚と背中上部の筋肉がつき、肩も鍛えられます」とポーリーヌ。どんな走り方をするかによって筋肉のつき方は変わってくる。「スピードを出すと、腕も使うので肩甲骨の周りの筋肉も鍛えられます。坂道を上がればふくらはぎが、下り坂を走れば大腿四頭筋が鍛えられます」
食事とスポーツ習慣
効果を得るには食事も重要だ。「トレーニングと並行してバランスの取れた食事をしないと変化は起きにくくなります。結果の50%がトレーニングの成果、残り50%は食事に起因します」と食事の大切さを力説するのはスポーツコーチのセバスチャン・コルネットだ。セバスチャンは4歳から18歳までの子どもたちにトレイルランの楽しみを教えるエコール・デュ・トレイルのメソッド考案者で、『Moins courir pour mieux courir(良い走りで少なく走る)』(Mons出版)などの本も著している。 トレーニング頻度もポイントとなる。スポーツコーチのセバスチャンによれば、長時間のトレーニングをたまにするより、こまめに身体を動かすほうが効果的だそうだ。だから週に1回1時間走るより、もっと短時間でいいので走る頻度を増やすほうがいい。まったく走らないよりは、10分でも走ったほうがいいそうだ。