米民主党上院議員、バイデン氏にトランプ氏への恩赦求める
(CNN) 間もなく引退するジョー・マンチン米上院議員(ウェストバージニア州選出)は、バイデン大統領に対し、トランプ次期大統領に恩赦を与えるよう求めた。その上でバイデン氏が次男ハンター・バイデン氏に恩赦を与えたことは大統領の業績を複雑なものにするだろうと述べた。 マンチン氏はCNNの取材に答え、自分がバイデン氏に助言する立場ならトランプ氏に対する訴追の全てに関して恩赦を与えるように促すだろうと発言。「その方がずっとバランスが取れる」との見解を示した。 その上で同氏は、全ての訴訟を撤回するべきだと強調。次期大統領に任期中の4年間、刑事事件の裁判を戦わせることには否定的な見方を示唆し、「こうした問題は過去のものとして前へ進もう」と付け加えた。 ハンター氏への恩赦がバイデン氏の業績にどのような影響を及ぼすかと問われると、マンチン氏は明言を避けつつ、本人の評価を困難にすると指摘。それでも「人々には彼(バイデン氏)の行った多くの良い事柄に目を向けて欲しい。党派を超えて取り組み、いくつかの事柄を超党派で成し遂げた。彼はいつもそうやって物事に取り組んでいた」と述べた。 ハンター氏への恩赦については、父親としての側面が表に出たと説明し、自分としてはその措置を非難するつもりはないとした。 ただそれならトランプ氏への訴訟も全て取り消した方が、バランスが取れるという意味で格段にいいとマンチン氏は主張。バイデン氏には実際にそうして欲しいと語った。