幸福度トップは東海地方!全国の男女に聞いたアンケートで見えた「意外な価値観」
■婚活はしんどい局面も多く、ストレスが溜まりやすい ――私も取材活動で「結婚して良かったことは?」と聞くと、「長くてつらかった婚活から卒業できたこと」という答えをもらうことがあります。結婚生活そのものの良さではない答えですが、実感はこもっていますよね。 弊社の結婚相談所事業で入会動機を聞くと、「親を早く安心させたい」「孫の顔を見せたい」という理由も多く、内発的な動機とは言いがたいものがあります。実際の婚活でも100人とお見合いして99人とは断るか断られるかで、残る1人を結婚相手として見つけるような活動です。当然ながらしんどい局面も多くて、ストレスが溜まりやすくなります。
ご存じかと思いますが、1月は婚活業界が最も忙しくなります。年末年始に実家に帰り、親や親戚にいろいろ言われて結婚相談所などに入会を検討し、1年のはじめに婚活をスタートするという方が少なくありません。 ――既婚者に関する結果では子どもがいない人の幸福度に対して、子どもが1人以上いる人は点数が高くなっています。平田さんご自身も「2023年に第1子を出産し、産後8週間で復職」という自己紹介をされていますが、子どもがいる幸せを実感していますか?
私は子どもを持つことによって仕事や趣味を我慢することがとても嫌でした。でも、実際に出産してみると、家族や職場の理解と支援に助けられて、何事も「やりよう」だと感じられている日々です。現在は必要なときだけ出社するフルリモートでの勤務で、しかも朝早くに仕事を始めて夕方は早めに終えることを許してもらっています。 弊社は子どもの健診などで仕事を休むことなどには配慮してくれますが、「お母さんだから」という理由で仕事を減らしたりはしません。上司から要求されるレベルは高いままで、それが私は嬉しいです。
子どもはもちろん可愛いのですが、それだけではありません。子育てを通して時間の新しい使い方を発見できたことが自分の幸福度アップにつながっているのだと思います。 ――コロナ禍で普及したリモートワークは幸せのキーワードかもしれませんね。 その通りだと思います。通勤にかける時間が省略できて、時間的なゆとりが生まれた人も多いと感じます。そうして生まれた空き時間を使って、副業に挑む人が私の周囲では増えています。物価高に合わせて賃金をアップする努力がなされていますが、一部の大企業を除くと大幅アップは難しいのが現実です。金銭面でのメリットがあれば、幸福度アップにも寄与すると思います。