「港区在住でも、生活は苦しいんです...」息子の修学旅行は海外。お金が足りない...「困窮ママ」が考えた対応策とは
「長男は来年、高校2年生。次男は中学3年生。それぞれ修学旅行があるんです。中学は6万円程度、高校は9万円程度、費用がかかります。積み立てか、分割払いという支払い方法があったんですが、積み立てする余裕がなくて…。 少しずつお金を貯めて、分割で支払おうと思っていたんですが、なかなかお金を貯められていないのが現状です」。 その上、修学旅行にはほかにもかかるお金があるという。 「おこづかいとか、旅行用のバックなんかももちろん必要ですよね。修学旅行の時期が被っていないことだけで救いですが、1年に2度の修学旅行は正直、キツいですね。気が重いです…こうなったら、カードローンか消費者金融から借りるしかないかも...」 そのほかにもこうやって突然お金が必要になることはあるのだろうか? 「小学生のときですが、6年生になって突然請求されると知ったのがアルバムなど、卒業記念にまつわるお金。うちの学校は15000円を2回支払いました。アルバムや記念品なんて正直いらないと言いたかったですが、子どもの手前、そんなことも言えなくて…。 私が保護者会などに参加できていないこともあるのですが、このような費用がかかることを予期していなくて、それも辛かったですね」 しかも実際もらった記念品は、写真入りのマグカップだったと話す。 「本当にいらないといいますか…。1000円くらいの予算だったみたいですが、これなら返してもらった方が良かったとさえ思いました。1000円も無駄にはできません」。 確かに受験や入学といった大きな行事にまつわる出費については、よく知られているが修学旅行や卒業記念品といった細かな出費については、当事者でないとなかなか知ることはない。 【後編】では、どうしてもお金を工面できそうにない花枝さんが取ったある行動についてさらに詳しく話を聞いていく。 取材・文/悠木 律