三菱マ、子会社検査データ不正で会見(全文4)三菱伸銅の調査は年内に終了
問題発生の原因や再発防止策についての調査報告書はいつまでにまとめるのか
共同通信:共同通信の〓ナカジマタ 01:04:26〓と申します。今回の問題が起こった原因と、あと、再発防止策などについて、この一定の調査報告書というのは、いつまでにまとめられる予定でしょうか。 小野:副社長の小野でございます。ただ今の件に私のほうからご回答させていただきます。先ほどのご質問にもありましたように、調査委員会のほうはもうすでに立ち上げて調査を開始しておるところでございます。今回の報告、調査の進捗等につきましても、マテリアルのほうで設置しました対策本部のほうで適宜報告を受けながら進めてるところでございますが、まず、三菱伸銅のほうにつきましては、今のめどとしてはおおむね年内には調査が完了すると見ております。 一方で三菱電線社のほうなんですけれども、先ほど来、ご説明してますように、非常にアイテム数が多いというふうなこと、それから、複雑な製造のプロセスにあるというようなことで、非常に調査範囲も広いということから、今のところ12月末にはちょっと完了は難しいだろうと見ております。従いまして、私どもとしましてはいったん12月末に三菱伸銅社の調査報告の公表、併せて、三菱電線社につきましては進捗状況の報告をさせていただきたいと、そういうような予定で考えているところでございます。 共同通信:製品の安全性の確認作業、進捗を含めて神戸製鋼さんなんかは公表されてますけど、このタイミングというのは、いつお考えでしょうか。 小野:副社長の小野でございます。製品の安全性の確認につきましては、一部すでにお客さまと説明、お客さまへの説明を開始して、製品の安全性の確認のご協力をお願いして進めている部分がございますが、今回の公表をもちまして、それをさらに迅速にやっていこうということでございまして、今からまさにどこまででできるかというところを図っていかなければいけないということでございます。 現在の時点で、いつまでに製品の安全性が確認できるかというのは、お客さまとの話し合いも必要でございますので、現段階では明確には申し上げれません。しかしながら、対策本部からのほうの人的な支援、リソースを投入しまして、できるだけ迅速に進めていきたいというふうに考えております。 共同通信:あと、これを最後にしますが、先ほどからたびたび質問で出ている、村田社長、三菱電線が問題を把握してから公表までに時間がかかったという点で、その間、ずっと出荷を続けられていたと。その村田社長としてはそれは製品を出荷し続けているときは、不具合があるかもしれないというふうに思いながら、こういう製品というのは出荷されていたんですか。 村田:そのように結果的に捉えられてるということについて、真摯に受け取っております。不具合があるかもしれないという状況を把握してたのかということになると、結果的にはそうだったということになります。それに対してお客さまにご迷惑をお掛けしまして、大変申し訳ございませんという気持ちでございます。 共同通信:その出荷しながら、不具合があるかもしれないという思いと、一方で公表したら混乱するかもしれないっていう、その葛藤がずっとあったということなんでしょうか。 村田:先ほどちょっと申し上げましたように、どれが入ってるのかということを特定しないと、非常に曖昧な情報をお出しすると、さらなる混乱を招くということがございましたので、本当にその1個、1個の点数を特定するのに技術的な問題、それから規格とか、そういう複雑に組み込まれた解析をしないといけないという、そういった問題がございましたので、そこがすごく時間をかけてしまったと。で、結果的には一部、そういう形の不具合が2月、3月に知って、10月までという形の中に入ってるかもしれないというのは、結果的にそういうことになってしまったということになります。 司会:そのほか、ございませんでしょうか。いかがですか。奥のブロック、違う、前の女性の方、お願いします。 【連載】三菱マテリアル、子会社検査データ不正で会見 全文5へ続く