三菱マ、子会社検査データ不正で会見(全文4)三菱伸銅の調査は年内に終了
30年前のスペースシャトルの爆発事故の原因となったOリング、重大事故になる可能性はないのか
ロイター通信:ロイター通信の〓ハマダ 00:53:22〓と申します。村田社長にお伺いしたいんですが、そのOリング、先ほど言及があったOリングですけども、30年前のスペースシャトルの爆発事故の原因となったことで知られています。こうした重大な事故につながる可能性はないのかどうか、どうなんでしょうか。 村田:三菱電線、村田がお答えします。われわれはお客さまとの契約の中でその製品を作ってるんですけども、お客さまのほうでいろんな重要なところというのはいろんな形で検査をされてると思うんですけども、ただ、われわれの今回の不適合品が、逸脱量がどのぐらいかということも、生データを全てお客さまに開示をしまして、逆にお客さまのほうでどういう使われ方をするかというのはわれわれでは分からないんで、そこを強度計算だとか。シールについての機能についてはわれわれはご説明できても、お客さまの使い方によって変化しますので、こういった形のものですというところのことを説明して、そこのお客さまでの検討をしていただくというような形で今、進めております。 スペースシャトルの爆発がそれだっていうことでお話がありましたけども、そこに使われてるかどうかっていうのはわれわれはちょっと分かっておりません。 ロイター通信:スペースシャトルというのは、単に過去の例として今、挙げただけですけども、その航空宇宙でも70社のそのお客さま向けに、まだ説明済みが26社ということで40社以上、まだ残ってるということで、要するに使われてる分野、先ほども質問がありましたけども、やはりその重大事故につながることが過去の、原子力もそうですけども、そういうところによく使われてるということがあって、そういうことが重大事故につながるリスクはないのかどうかということについて、これをどう捉えたらいいのかということをあらためてお尋ねしたかったのと、そうした可能性が否定できない中で、公表が遅れたということの兼ね合いをどう捉えたらいいのか。 もちろん、そのお客さんに十分に解明できてない中で公表すればより混乱するということのデメリットも分かるんですが、一方ではそれを公表しないが故に、例えばスペースシャトルだって突然事故が起きたわけですよね。そうしたことの重大事案につながるリスクを排除することが先だったのではないかというふうにも思うのですが、その点はどう考えたらいいのでしょうか。 村田:三菱電線、村田がお答えします。ご指摘のところは、本当に私も真摯に受け止めなければいけないと思っております。時間がかかってしまったという1つの中に逸脱量という、基準からどれだけ逸脱してるかということをしっかりと把握しないと、お客さまと相談もできませんし、単にこの中に入ってる恐れがありますっていうふうに持っていっても、お客さまの混乱を招くだけだというふうに思って、従って、1個1個の精査、これにすごく時間をかけてしまいました。その間に、今おっしゃられるようなご指摘があると思いますので、そこは真摯に受け止め、多大にお客さまにご迷惑をお掛けしましたので、そこはお詫びを申し上げます。 司会:それでは、後方のブロックで質問はございますでしょうか。