ラルフ ローレンがお手本! ラグジュアリーなアメトラ流ジャケット着こなし術
連載《ファッションハック》Vol.23
米大統領の就任式や五輪のセレモニーでも選ばれる「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」は名実共に米国を代表するファッションブランドといえるでしょう。英国の伝統的な装いを米国流に洗練させた「アメリカントラッド」が持ち味。米国東部の名門大学「アイビーリーグ」に通う学生たちから愛されたように、品格を保ちつつ過剰に気張らないテイストは日本でも広く支持されています。時を超越したアメリカンスタイルは多くの世代を魅了し続けてきました。今回は米ニューヨークで発表された2024年春夏コレクションから、ジャケット主体の着こなしをピックアップ。前半は同ブランドのファッションショー会場に姿を見せた俳優3人の装いを、後半はランウエーで披露された4ルックをご案内します。 【写真はこちら】アマンダ・サイフリッド氏ら同ブランドのファッションショー会場に姿を見せた俳優らのコーデ術、並びにランウエーで披露されたルックはココからチェック!
■パンツスーツ、ドレッシーな演出で 俳優のアマンダ・サイフリッド氏
パンツスーツはお仕事ルックに見えがちですが、アレンジ次第で印象が様変わりします。ショー会場に現れた俳優のアマンダ・サイフリッドは上品なパンツスーツに身を包みました。ウエストに絞りを利かせて細身シェイプを印象付けています。 パンツに織り模様を施しているのも、ありきたりのスーツとの違いです。ジャカード刺繍(ししゅう)のトップスはランジェリーライクな質感でフェミニンなムードをプラス。足元はヒールのサンダルを選んで、気負わない「抜け感」を添えています。
■オーバーサイズをチャーミングにアレンジ 俳優のジュリアン・ムーア氏
ゆったりと羽織れるオーバーサイズのジャケットは人気が続くアイテムです。映画『アリスのままで』で米アカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアはダブルブレストのジャケットをまといました。やや大きめのジャケットはリラクシングで気負わない着映えに。キラキラ素材のワンピースに重ねて、程よい「ずれ感」を醸し出しています。 ジャケットの量感とワンピースのミニ丈も互いを引き立て合う効果を発揮。オーソドックスなジャケットをまとっても、かしこまって見えすぎないから、ジャケットの出番を増やせる着こなしテクニックです。