米大統領戦、攻撃合戦に 討論会冒頭に握手も表情硬く
【フィラデルフィア共同】次の大統領は誰か―。全米の有権者が注目した10日の討論会の冒頭、民主党のハリス副大統領は共和党のトランプ前大統領に歩み寄って手を伸ばし、握手を交わした。互いに硬い表情で、時折笑みを浮かべながら始まった90分の大一番。論戦が始まると融和姿勢は消え、激しい攻撃合戦を繰り広げた。 ハリス氏は黒っぽいジャケットに白いシャツ、トランプ氏は紺色のスーツに共和党のシンボルカラーである赤いネクタイ姿。経済や不法移民対策を巡って「うそだ」と互いに相手の主張を否定する場面が続いた。相手の発言中は自身のマイクが切られるため、ハリス氏は苦笑いしつつ、トランプ氏に厳しい視線を送る場面もあった。 討論会の会場になった東部フィラデルフィアの国立憲法センター周辺は厳戒態勢が敷かれた。会場の周囲には高いフェンスが設置され、多くの警察官が不測の事態が起きないよう目を光らせた。 米国の独立宣言と合衆国憲法が採択された街として知られる。ハリス氏とトランプ氏それぞれの支持者がプラカードや旗を掲げ、健闘を祈った。