高知ユナイテッド、悲願のJリーグ入り 入れ替え戦で横浜に勝利
サッカーJFL(日本フットボールリーグ)2位の高知ユナイテッドSC(高知U)は7日、「J3・JFL入れ替え戦」第2戦でJ3・19位のY・S・C・C横浜を2―0で破り、悲願のJリーグ入りを決めた。高知勢初の昇格で、四国のJチーム不在県がなくなった。 【写真で見る】サポーターと共に喜びを爆発させる高知Uの選手たち 1日の第1戦を1―1で引き分け、勝てばJ入会が決まる運命の一戦になった第2戦は、アウェーの横浜市神奈川区のニッパツ三ツ沢球技場で行われた。 「アウェー戦は難しいが、歴史を変える一戦にしたい」(吉本岳史監督)、「今シーズンの集大成。必ず勝って高知に帰りたい」(小林大智主将)。強い思いを胸に最終決戦に臨んだチームを、高知から遠路を駆けつけたサポーターの熱い声援が後押しした。 高知Uは開始早々の前半7分、FW新谷のヘディングシュートで先制。試合終了間際の後半ロスタイムには、途中出場のFW内田が試合を決定づけるゴールを右足で決めた。 高知Uは2016年、Jリーグを目指していたアイゴッソ高知と高知UトラスターFCが統合して誕生。20年からJFLで戦い、これまで23年の7位が最高だった。23年秋には資金繰りが悪化し、倒産の危機に陥った。24年は新しいオーナー兼社長の下で体制を刷新。「高知県民に愛され、応援されるチーム」を合言葉に、J昇格を目標に一丸で臨んだシーズンだった。【前川雅俊】