SNSで大人気モフモフ猫ファミリーの最年長「じろう」さんが舌がんに…虹の橋を渡る BSテレビ「ねこ自慢」にも出演
高齢で食事もとれず、体力がないため手術は断念 最期の日までお母さんがつきっきりで看病
――手術などはできなかった? 「高齢のうえ食事がとれない状態だったので、全身麻酔をして手術をする体力はありませんでした。また、手術後も放射線治療をしなければならなかったため、手術を諦めました」 ――最期の日を迎えるまでのじろうさんの様子は。 「最期は苦しまないようにしてあげたいと思い、酸素室をレンタルしました。酸素室にいると呼吸は少し楽になっていたようです。母はじろうさんにつきっきりで看病していました。最期の日は、酸素室で大好きな母から『じろう、ありがとう』などと呼び掛けられると、頑張って返事をするじろうさんがとても切なく胸が締め付けられました」 じろうさんは8月7日深夜、静かに息を引き取りました。後日、花が敷き詰められた段ボールの中のじろうさんと猫ちゃんたちは最後のお別れしたそうです。 ◇ ◇
「じろう」さんは、ペットショップで“売れ残り”の子猫だった
じろうさんは、飼い主さんのお父さんが徳島県の小さなペットショップのサイトで見つけた猫さん。兄弟猫5匹がいたのですが、じろうさんだけ売れ残っていたとか。一番気が弱かったというじろうさんですが、お父さんは家族に相談することもなくおうちにお迎えし、お母さんとケンカ。とはいえ、猫が大好きなお母さんはお迎えした日からじろうさんをとってもかわいがっていたといいます。 2015年からは、飼い主さんがじろうさんたちの動画や写真などをTwitterに投稿するように。そしてじろうさんを皮切りに、ブリティッシュショートヘアの猫ちゃんたちをブリーダーさんからお迎えし、ブリティッシュ“ファミリー”が誕生。SNSでモフモフ感たっぷりのじろうさんたちに多くの人が癒やされ、一躍人気猫の仲間入り。そんなじろうさんは、10月からBS-TBSのテレビ番組「ねこ自慢」(毎週水曜日夜10時~10時54分)でMCを務めたこともありました。 また、じろうさんは、後からやって来た猫ちゃんたちの面倒をみる穏やかな性格で頼もしい存在でもあったとのこと。特にみかんちゃんはじろうさんのことを親猫のように慕っていました。じろうさんがいなくなってから、今もみかんちゃんは寂しそうにしているそうです…。 飼い主さんのおうちには、ブリティッシュショートヘアのみかんちゃん(7歳・雌)、ぽてとくん(6歳・雄)、てんぷらくん(5歳・雄)、あんみつちゃん(4歳・雌)、とんかつくん(2歳・雄)がいます。ぽてとくんたちの日常を紹介するYouTube動画も公開しています。 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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