荒れたレースも何のその。レッドブル育成リンブラッドが優勝|FIA F3シルバーストン スプリントレース
イギリス・シルバーストン・サーキットを舞台に開催されているFIA F3第7戦。7月6日(土)のスプリントレースではアービッド・リンブラッド(プレマ)が優勝した。 【リザルト】FIA F3シルバーストン スプリントレース F3のスプリントレースは本来、現地6日9時20分から開始される予定だったものの、大雨の影響により延期に。F1の予選などが終わった現地18時10分からの開始となった。この頃には雨雲も去り、青空の下18周のレースが行なわれた。 スプリントレースは予選トップ10がリバースグリッドとなるため、予選10番手のノエル・レオン(VAR)がポールスタート。レッドブル育成のリンブラッドがフロントロウに並んだ。 3番手スタートのマティアス・ザガゼッタ(イェンツァー)を含んだ3ワイドでのホールショット争いを制したのはリンブラッド。激しいポジション争いが繰り広げられた2番手以下を引き離していった。 ただ後方のドライバーで接触が相次ぎ、デブリがコース上に落ちていたことから3周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)が提示された。 4周目にレース再開となるも、すぐさまセーフティカー出動に。オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)とマックス・エスターソン(イェンツァー)がターン9(コプス)で高速クラッシュを喫したのだ。幸い、ふたりに大きな怪我はなさそうだ。 8周目からレース再開されが、その後もバトル中の接触が続発。ドライバーズランキング首位で予選でもポールポジションを獲得していたルーク・ブラウニング(ハイテック)が、ティム・トラムニッツ(MPモータースポーツ)の接触を受けて緊急ピットインを余儀なくされた。 また、クラッシュによりマシンをコース脇に止めたドライバーが出たことで、13周目にはこのレース2回目のVSCが提示された。 VSCは14周目に解除され、リンブラッドを先頭にレーシングスピードへと戻っていった。レースを通して荒れた展開となったものの、リンブラッドはスタートから一度も首位を譲ることなく、母国でトップチェッカー。ファステストラップの1ポイント付きで今季3勝目を挙げ、タイトル争いでも首位ブラウニングに接近した。 リンブラッドから6.5秒遅れてレオンが2位、ザガゼッタが3位表彰台を獲得した。
滑川 寛