「生成AIは人類の変化を象徴」 コンピュテックス開幕前日 AMDは新製品を相次ぎ披露
アジア最大級のICT見本市「COMPUTEX(コンピュテックス)TAIPEI 2024」の開幕前日の3日、主催する中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が海外メディア向けの記者会見を開いた。黄志芳董事長(会長)は「生成AI(人工知能)は人類にとっての大きな変化を象徴している。あらゆる分野で不可能を可能に変えることができるようになる」とさらなる発展に期待を込めた。 【関連写真】新製品を相次ぎ発表したAMDのリサ・スー会長兼CEO 今年のコンピュテックスは、全世界で急速に普及する生成AIに焦点を当て「Connecting AI(AIとつながり 未来を共創)」がテーマ。黄会長は「ヘルスケアや金融、物流、セキュリティーとコンピューティングはさまざまな業界に革命をもたらしている。台湾はグローバルなテクノロジーエコシステムの中で重要な役割を果たしている」と強調した。 続いて行われた基調講演には、米半導体大手AMDのリサ・スー会長兼CEOが登壇。マイクロソフト、HP、レノボ、ASUSなど「世界のパートナーとともにイノベーションを起こし、最高のAIソリューションを市場に投入する」として、相次ぎ新製品を発表した。 新しいCPU(中央演算装置)「Zen5」を採用した新たなプロセッサー「Ryzen 9000シリーズ」は、ゲーミングやクリエイターデスクトップパソコン(PC)向け製品で7月に発売する予定。 ウインドウズ11などを搭載したノートPC向けでは第3世代「RyzenAI」を7月から提供することも明らかにした。 エッジAIでは「VersalAI Edge Gen2」の公開を始めたほか、データセンター向けAICPUの第5世代「EPYC」を2024年後半に発売する。機械学習を高速化するAIアクセラレーター「Instinct MI325X」も24年第4四半期に市場投入する予定だ。
電波新聞社 報道本部