累計ダウンロード数6000万!キノコの日に思い出す…大ヒットアプリ『なめこ栽培キット』のいま
大ヒットから13年! 今でも国内外に多くのファンが……
10月15日は「きのこの日」。きのこと聞いて思い出すのが、’11年に登場して大ヒットしたアプリゲーム『なめこ栽培キット』シリーズだ。脱力系癒やしキャラのなめこの魅力にハマった人も多いだろう。13年が経った今でも、国内外に多くのファンを抱え、温かくも強固なファンコミュニティに支えられている「なめこ」の現在を追った。 ファミコン、ラジコン、牛乳瓶のフタのめんこ、シール交換…「昭和ノスタルジック漫画」が読まれるワケ ◆アプリがリバイバルヒット! 韓国のポップアップでは長蛇の列が…… 「今年、13周年を迎えた『なめこ栽培キットシリーズ』は、これまでに15のアプリをリリースしてきました。 なかには脱出&謎解きやRPGなどの要素を加えた作品もありますし、最新作の『みんなのなめこ栽培キット』は、シリーズ初のマルチプレイも可能です。こういったバージョンアップを繰り返し、シリーズ累計6000万ダウンロードを突破しました。そのうち約3割が海外です」 そう話すのは、㈱ビーワークスのゲーム事業部の伴雄斗さん。なめこを誕生から見守ってきたひとりで、ゲーム開発以外のことは、ほぼすべて関わっている人物だ。 もともとは、ニンテンドーDSソフト『おさわり探偵 小沢里奈』内の助手役だったという「なめこ」。同ソフトのiPhone版アプリをリリースする際に、先行してなめこを主役にしたプロモーションアプリがリリースされ爆発的にヒット。 「それがなめこ栽培キットシリーズ初代となる『おさわり探偵 なめこ栽培キット』です。リリース直後からプロモーションの枠を超えて、予想以上の反響をいただきました。 その年は、年間を通してAppStoreのランキングに入り続けていましたし、商品化の相談も複数いただきました」(伴雄斗さん/以下同) 翌年からも順調に新作アプリを発表。ほかにも、ニンテンドー3DS版ソフトの発売に漫画化・アニメ化などのメディアミックス、国内外でのコラボキャンペーンの開催やキャラクターグッズストア「なめこ市場 東京本店」のオープン(‘19年に閉店)など、ゲーム以外の領域にも進出し、少しずつファンを増やしていった。 つい先日開催された韓国でのポップアップストアでは、行列嫌いの韓国では珍しい入店待ちの列ができたという。 「日本国内で’21年に10周年記念としてリリースした『元祖 なめこ栽培キット』の韓国語版を、昨年の秋にリリースしたところ、3ヵ月ほどで50万ダウンロードを達成しました。 それをきっかけに再燃したなめこ人気を受け開催したポップアップストアには、初日に入店待ちの列ができました。現地のエージェントも珍しいと驚いていましたね」