累計ダウンロード数6000万!キノコの日に思い出す…大ヒットアプリ『なめこ栽培キット』のいま
また、閉店によって、なめこの魅力を全力でアピールしたり、なめことファンをつなぐ仲介役を担っていた着ぐるみの「リアルなめこ」の活躍の場が減り、ファンとの交流やなめこの啓蒙活動がしにくくなるという危機感もあった。 そのため、2回目のクラファンでは、「リアルなめこが活躍できる場を作ること」を目的に置き、「リアルなめこと一緒」というコンセプトからグッズを考案した。チーム全体が納得した上で自信を持って挑んだ結果、開始1時間で目標金額の300万円を達成した。 ◆次なる大ヒットタイトルもほしいけど…… 不安な中でスタートした2回目のクラファンだったが、無事に成功をおさめただけでなく、「リアルなめこが活躍できる場を作る」というパッケージができたことは大きな収穫だったという。今後もゲーム事業に軸足を置きつつも、オンライン・オフライン共にファンとの接点を大切に育てたいと伴さんは話す。 「大きなところでは、『なめこ栽培キット』『なめこの巣』に続く次の大ヒットタイトルを開発することが目標です。また、国外のアプリマーケットにも積極的に展開していき、ユーザー数を伸ばしていきたいですね」 オンラインでいうと、’20年からはYouTube Liveがスタートしている。生配信は隔週で、なめこの最新情報をお知らせしたり、公開生電話相談をしたりして、ファンと直接コミュニケーションをとっている。また、’21年にオープンしたオンラインショップ「なめこ屋」では、完全受注生産でオリジナルグッズを発売している。 「オフラインに関しては、クラファンのリターンのクローズドイベントがメインになっているので、個人的には、もう少し間口を広げて実施する方法を探りたいと思っています。 というのも、10周年記念の時に全国5ヵ所でポップアップストアを開催したのですが、久しぶりに地方のお客様とお会いできて、なめこが愛され続けていることを知り、僕たちも改めてなめこ事業と真剣に向き合おうと思えたんです。地道ですが、お客様となめこが直接会える場所を少しずつ増やしていきたいですね」 取材・文:安倍川モチ子 WEBを中心にフリーライターとして活動。また、書籍や企業PR誌の制作にも携わっている。専門分野は持たずに、歴史・お笑い・健康・美容・旅行・グルメ・介護など、興味のそそられるものを幅広く手掛ける。
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