横須賀の上地克明市長が3選出馬の意向 「グランドデザインを完成させる」
現在2期目で7月に任期満了を迎える横須賀市の上地克明市長(70)は今月7日の年頭会見で、次期市長選への3選出馬について「前向きに考えている。自分が掲げた横須賀のグランドデザインを完成させないといけない」などと述べ、立候補の意向を示した。同市長選で出馬の意向を示したのは上地氏が初めて。 上地氏は市長選への対応を問われ、「横須賀のグランドデザインを完成させるためにはあと数年かかる。新たな決意で臨まなければならない」と述べた。 上地氏は2017年の市長就任以来、「海洋都市」「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市」「個性ある地域コミュニティのある都市」の三つのグランドデザインに沿った施策を展開してきた。 現在、「浦賀ドック」周辺を含む京急線浦賀駅前周辺地区の土地の利活用を巡り、市は活性化に向けた開発を担う事業者を公募している。上地氏は「海洋都市をつくりあげるには、浦賀の復活・復興が不可欠。この復活を見届けるのが私の使命だ」と強い思いを口にした。編成中の25年度予算案にも触れ、「かなりの思いを込めて編成している。この実現を見ずに(市長を)辞めることはできない」とも述べた。 上地氏は同市出身で早大卒。衆院議員秘書や同市議を務め、4期目途中で市議を辞して17年の市長選に立候補。現職らを破って初当選した。21年の市長選では新人に大差をつけて再選した。 市長選を巡っては、共産党などでつくる市民団体が候補擁立に向け、検討を進めている。
神奈川新聞社