JR東海道線・村岡新駅が着工、2032年に開業予定
JR東海道線大船-藤沢間に新設する「村岡新駅」(仮称、藤沢市宮前)の駅舎と自由通路の工事の着手式が8日、建設地近くのスポーツ施設で開かれた。開業は2032年を予定。予定通り開業すれば、JR東日本管内の同線としては1925年開業の熱海駅(静岡県熱海市)以来、107年ぶりの新駅誕生となる。 【動画と地図で見る】JR東海道線の村岡新駅が着工 同社によると、新駅は藤沢駅から約2キロ、大船駅から約2・6キロの位置に建設される橋上駅で、駅舎は鉄骨地上3階建てで延べ床面積約710平方メートル。駅南北を結ぶ自由通路は長さ77・5メートル、幅7メートル。 デザインコンセプトは「WALK WITH(ウオークウィズ)」で、駅舎は人々を迎え入れる新たな玄関口として明るさを重視し、自由通路は鎌倉古道をイメージして設計されたという。工事・設計費用は約155億円で、県が30%、藤沢、鎌倉両市がそれぞれ27・5%、JR東日本が15%を負担する。 新駅近くには健康・医療関連分野の研究開発拠点「湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)」や神戸製鋼所藤沢事業所などの企業が立地しているほか、藤沢市村岡地区と鎌倉市深沢地区では土地区画整理事業が進められている。 この日の着手式には、黒岩祐治知事や鈴木恒夫藤沢市長、松尾崇鎌倉市長、JR東日本横浜支社の矢野精一支社長ら関係者約100人が出席した。 黒岩知事は「世界に注目される拠点に新駅が誕生する歴史的なスタート。皆さんとお祝いできてうれしい」とあいさつ。矢野支社長は「地域を支え、日本そして世界につながる玄関口として、多くに人に愛される駅になってほしい」と期待した。
神奈川新聞社