お金の話になるとケンカになる夫婦、ならない夫婦……。その決定的な差は一体何?【FPの助言】
「反対意見」を通すためのコツとは?
話し合いをするなかで、相手の提案に対して反対したくなることもあるでしょう。 たとえば、相手が提案してきた医療保険に対して、あなたが「高すぎる」と感じたとします。 しかし、理由も聞かないで、「国の高額療養費制度もあるのに、高い保険に入るなんてムダ」「それよりまず貯金でしょ?」などと言って、頭ごなしに反対したら、相手も良い気分はしません。 こうした場合には、まず、相手の考えを受け止めます。医療保険を「たしかに必要だよね」と同調します。その上で、「医療保険の金額を下げてもいい」と思えるような、代わりの案を出して、説得するのです。 たとえば、「掛け捨ての医療保険に月6,000円支払うなら、医療保険に払うのは月4,000円にして、残りの2,000円を貯金するのはどう? そうすれば、病気にならなかった時でも毎月2,000円貯めたお金が残る。万が一病気になったら、その貯金からまかなえばいい」などと、提案するわけです。 とくに男性を説得するときには、数字を示せば納得する確率が上がります。 以上のように、言い方を工夫すれば、ケンカをすることなく、話し合いができるようになるはずです。
お金の話をするときに必要な会話の切り出し方
【うまくいかない会話例】いきなりお金の話を始める 妻「今年はお金がかかりそうだから、お小遣いを減らしたい」 夫「いま、忙しいからあとにして」「お金、お金ってうるさいよ」 妻「でも、実際、生活費上がってる!小遣いを減らすしかないよ」 夫「なんでそうなるの?絶対イヤ!」 妻「そんなに怒らないでもいいのに!」 【うまくいく会話例】軽い話題から相談ベースで話を始める 妻「今年は上の子も、いよいよ小学校だね」 夫「そうだね」 妻「洋服、持ち物とか、教育費がかかりそうなんだよね」 夫「まあ、かかるよね」 妻「お互いの小遣いを半年だけ、下げられないかな?」 夫「しかたないか。それくらいの期間なら…」 妻「子どものためだから、お互い、頑張ろうね」 夫「わかったよ」 横山光昭 家計コンサルタント・ファイナンシャルプランナー 株式会社マイエフピー代表取締役
横山 光昭