衆院選の応援で「小池百合子氏」がやたら目立つなぜ、勝ちそうな候補は直接応援に透けて見える魂胆
また、「選挙サンデー」の10月20日には、東京29区に出馬している岡本三成政調会長の応援に駆け付け、「(岡本氏は)ゴールドマン・サックスで、40歳で執行役員。年収凄かったんだろうなあ」と岡本氏を大絶賛。「仕事の仲間があのドナルド・トランプというではありませんか」と感嘆して見せた。 ■最後は舞台中央に躍り出た? 要するに小池知事が優先するのは、“自分ファースト”ということだ。小池知事は最終日の26日に兵庫県に入り、2区の公明党・赤羽一嘉氏と8区の中野洋昌氏を応援するが、これも公明党に貸しを作るためか。
兵庫県では相手となる日本維新の会にいまいち勢いがなく、赤羽氏と中野氏が優勢と見られている。ここに芦屋市出身の小池知事が駆けつけるなら、華々しい“フィナーレ”になるに違いない。選挙戦当初こそ、息を潜めていた印象の小池知事だが、最後には舞台の中央に躍り出た。 選挙戦最終盤の10月23日、日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』は非公認候補へ2000万円が振り込まれていたことを報じた。またもや「金問題」が勃発だ。衆院選が終わると同時に自民党では、石破茂首相や森山裕幹事長、さらには小泉進次郎選対委員長の責任論が噴出することは間違いない。
その時に、自民党を率い、自公政権をまとめるリーダーは誰なのかーー。その機を視野に、小池知事は存在感を高めつつある。そして「女帝」はその名にふさわしいポストを、虎視眈々と狙っている。
安積 明子 :ジャーナリスト