バイエルンの“顔役”がついに退任【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
天性の経営センスを発揮し莫大な負債を5年間で完済
11月の年次総会で会長を退き、約50年に渡るバイエルンでの職務にピリオドを打ったへーネス(左)。後任はハイナー(右)が務める。(C) Getty Images
バイエルンのへーネス会長が退任した。選手、GM、会長として約50年に渡ってクラブを支えてきた“顔役”は、最後まで監督人事に悩まされ続けた。ただ、これからはそんなストレスとは無縁の平穏な日々が待っている。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2019年12月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ウリ・へーネス会長が11月の年次総会で正式に退任を表明し、およそ50年に渡るバイエルン・ミュンヘンでの職務(プレーヤー時代も含む)にピリオドを打った。 ユース時代から優れたアタッカーとして注目されていたヘーネスは、1970年にバイエルンに入団。すぐにレギュラーに定着し、クラブ躍進の原動力となった。怪我に泣かされて27歳で引退を決断すると、その後はゼネラルマネジャー(GM)に転身。経営状況の改善や的確な補強
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