練習後、クールダウンのために走る鳥栖・木村（左）

　J1最下位で残留の危機にあるサガン鳥栖が9日、佐賀県鳥栖市内で練習を公開し、パリ五輪代表DF木村誠二（23）が堅守復活のキーマンに名乗り出た。勝ち点24で最下位に沈む鳥栖にとって、リーグ最多57失点の守備再建が急務。木村は「もし守備（の連係）が合わなくても、自分が最後に防いで安心感を与えたい」と誓った。 ■大迫勇也夫妻が水着で寄り添う2ショット【写真】 　チームは8月31日の湘南戦で敗れた後、リーグの中断期間を利用して守備の整備に着手。木村は「意識の共有はできているし、守備の強度も（横への）スライドのスピードも以前より上がった」と手応えを感じている。それでも9月13日のアウェー川崎戦をはじめ、残り9試合も難敵ぞろい。守備を崩される場面も想定し「僕も含めた守備陣とGKで最後に防げれば」と心がける。 　目指すはオフの自主トレをともにするFC東京の先輩、森重真人の存在感。「最後に体を投げ出してシュートをブロックしているし、ゴール前で何度切り返されてもついている。守備者としての能力も高いので、見倣っていきたい」と語った。 　パリ五輪では優勝したスペインに準々決勝で敗れたが「当たり負けやスピード負けは全くなかった。思ったよりちゃんと通用した」と自信を深めた。一方、最終ラインでコンビを組んだ高井幸大（川崎）が早くもA代表に招集された。 　「悔しいですよね。でも本当に幸大と組んでやりやすかったので、良い選手なのは分かっている。僕も負けているつもりはないので、結果を出してA代表でまた一緒に組めれば」と志す。J1残留の救世主として名を残し、自身もステップアップするつもりだ。（末継智章）