被災者の心癒す“ふるさとの思い出”「バス停」グッズ
辛い気持ちに蓋をしながら過ごす日々の中で、「あのときの」「あの場所」という懐かしい思い出のきっかけをもらえたという感謝の声。 地元を離れて久しく、能登のためになにかしたいけれど踏み出せずにいる中で、自分なりの寄り添い方を見出した方にとっては、「能登を応援したい」という気持ちに寄り添い、叶えてくれる企画であったといいます。 オーダーメイドというスタイルをとったことにより、自分だけの特別なふるさとのグッズが手に入ったという喜びの声も多く届きました。 なかには、能登バス企画からグッズの存在を知り、ボランティア参加の記念や、関わってくださった方々へのお礼のプレゼントとして、八伸化成さんにオーダーをしてくださった方もいるほどに反響は大きくなりました。 こうしたたくさんのみなさんのお声を受け取り、6月28日に、能登6市町を対象とした先着300名の第三弾が最終回として企画されました。 ■町野町でも配布し、住民から好評 最終回ということで、町野町にも個別にお声がけをいただき、私、藤本の選択で、「町野」「曽々木口」「真浦センター」「町野高校前」を、7月21日に開催された「まちのマルシェ」と、後日のバス停カフェにて、配布させていただきました。 イベント実施後の申し込みは、「町野高校前」が断トツの人気だったとのことです。通学に欠かせないバス、たくさんの青春の思い出が蘇ったことと思います。 その後も、8月31日の締め切りまでに、たくさんの申し込みがあり、いけちかさんはひとつひとつの応募に丁寧に対応してくださいました。 先着300個の予定でしたが、追加の支援も集まったことで、第三弾では約700個のプレゼントとなり、全体では1000個近いバス停グッズをプレゼントしてくださいました。 たくさんの方の応援によって実現したこの企画は、能登の人たちの中に眠っていた大切な思い出を引き出してくれたことと思います。 ■個々の奥に眠っていた思い出引き出す、「被災者の心の支援に」 いけちかさん 「道や解体なんかは目に見えて復興を感じるけれど、人の心は計り知れない。何をするにしても本人の心が立ち直らないと、本当の意味での復興にはならないと思っている」