被災者の心癒す“ふるさとの思い出”「バス停」グッズ
こうして、県外在住の能登出身者や能登に親戚・身内がおられる方、お仕事で能登に度々来られる方、災害ボランティアの方など沢山の方から、好きな地名、思い入れのある場所等を製品化して能登を応援しようと注文が集まりました。 私、藤本も「町野」「曽々木口」「真浦センター」「南志見」「名舟」を注文しております。 特に真浦センターは、今はないバス停で、夏休みに祖父に連れられて御陣乗太鼓を観に行った思い出が、マグネットを見るたび蘇ります。 3月、SNSで八伸化成株式会社の担当者さんが発信していた商品と企画を、いけちかさんが私のX(Twitter)のポストから見つけます。 バス停グッズに一目惚れしたいけちかさんは、この商品を能登の人たちにプレゼントしたいと、担当者の方に申し入れ、「能登バス企画」が、八伸化成株式会社の担当者である寺谷さんといけちかさんの共同で開始することとなりました。 ■最初は、能登町限定でスタート、好評で奥能登2市2町へ拡大 3月2日に第一弾となる能登バス企画の募集を、能登町限定・先着100名で開始しました。 反響は大きく、5月1日の第二弾は先着300名で、奥能登2市2町にお住まいの方(二次避難等されてる方も含む)に対象者を拡大し、スタートしました。 前回の口コミや評判もあり、輪島、珠洲、穴水からの応募が集まり、「他の人が持っているのを見てほしくなりました」と、現物を見ての応募も増えていきます。 そんな方々の声を受け、いけちかさんは、家族、友達、ご近所さん、職場の方、どんな方でも受け付けてくださいました。 綺麗に梱包されて届いたバス停マグネットを受け取った方からは、たくさんの感謝の声が届きます。 地震で失われてしまったバス停のみならず、廃止されたバス停も含め、「懐かしく思い出が蘇る」、「バス停グッズをきっかけに思い出話が出来る」、「故郷をいつでも思うことが出来る」という声を中心に、観光地や有名な場所でなくても、自宅や思い出の場所の最寄りの場所がオーダーメイドで手に入る喜びの声。