Stand With Crypto、暗号資産愛好家を激戦州の有権者にするためのツアーを開始
Stand With Cryptoは、暗号資産(仮想通貨)業界が2024年の米大統領選挙に影響を与えるためにますます活発になっている取り組みの政治的推進組織であり、9月4日に複数の州を巡るツアーを開始し、130万人のオンライン登録者を暗号資産支持票に変えることを目指している。 同団体によると、アリゾナ州での最初の訪問地には、無所属のキルステン・シネマ(Kyrsten Sinema)上院議員と共和党の州議会議員であるトラヴィス・グランサム(Travis Grantham)下院議長代行が、暗号資産事業関係者とともに参加する。アリゾナ州フェニックスでのイベントの後、同団体は、選挙で接戦となる可能性のある他のいくつかの州を訪問し、ネバダ州、ミシガン州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州で同様のイベントを開催する予定だ。 「暗号資産に夢中になっている人たちは大勢いる」と、同団体のローガン・ドブソン(Logan Dobson)事務局長はインタビューで語った。「1種の選挙キャンペーンのような手段を使い、彼らが投票するよう動機づけることが我々の仕事だ」 「暗号資産を支持する有権者たちは、すでにこの選挙にかなり興奮していると思う」とドブソン氏は付け加えた。
アリゾナ州で約2万7000人の登録者を獲得
同団体のWebサイトは、アリゾナ州の暗号資産支持者から約2万7000人の登録者を集めており、同団体の調査によると、その80%以上が登録有権者の可能性があるという。ジョー・バイデン大統領が2020年に同州で勝利したとき、ドナルド・トランプ前大統領とバイデン大統領の票差は1万1000票を下回っていた。 アリゾナ州はすでに親暗号資産的な政治の激戦区となっている。業界が支持する候補者の1人であるヤッサミン・アンサリ(Yassamin Ansari)氏は民主党予備選挙で、対立候補を39票差で破り勝利。その対立候補は、暗号資産政治団体からの支援を激しく非難し、暗号資産批判者であるエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員の支持を受けていた。 大統領選の世論調査では、アリゾナ州では今のところ、カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領とトランプ氏が拮抗しており、最近の世論調査のほとんどは、両者の差が1ポイント以内であることを示している。両者のうちトランプ氏のみが暗号資産推進派を表明しているが、ハリス陣営はバイデン政権よりも暗号資産に友好的な姿勢に前向きだと報じられている。