アクシスゴルフZ4TOUR WEDGEは「開いたり閉じたりができる、ウェッジワークを楽しみたい人におすすめ」(堀越プロ)【人気ゴルフ工房のおすすめクラブをキング・オブ・試打が語る】
地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。
開く・閉じるがやりやすい、万能ウェッジ
連載34回目は「ゴルフクラフト・大信プロダクト」の福嶋さんがオススメする1本をご紹介。福嶋さんは本試打企画の15回目に掲載され、「ロッディオコンシェルジュ」を取得している。今回は「アクシスゴルフ Z4TOUR WEDGE」がオススメのクラブとのことで、以前の連載同様、キング・オブ・試打の堀越プロに試打してもらおう。
工房店主の福嶋さんが「Z4TOUR WEDGE」の特徴を語る
Z4TOUR WEDGEに対して福嶋さんは、「今回のウェッジはバウンスは多いですけど、見た目に反して抜けが良く、刺さったりザックリを少なくできるウェッジだと思います。芝が薄い所やベアグラウンドではボールに対して綺麗にクラブを入れなくてはいけないところですが、そのほかの通常のケースでは楽に打てるウェッジです。これとは反対にローバウンスを好むプロがいることは事実ですが、アマチュアが使用するとバウンス効果が少なくごまかしが効かず、アプローチに苦手意識が出てしまうこともあります。ハンドファーストが強い人ほどクラブが刺さりやすい傾向があるので、ザックリで悩んでいる人にとっては抜けが良く刺さらないような救世主になる可能性があります」と語った。
今回特徴的なバックフェースに施されている8つのウェイト調整に関して聞くと、「基本的には工房に来ていただくことが好ましいです」と語り、理由を尋ねると「ウェイト調整では重たくするにはタングステンを使い、軽くするにはアルミ素材のパーツを使用します。脱着の際にネジ穴をなめてしまい外せなくなってしまうことや、パーツが破損してしまうケースが注意点です。ですがシャフトを変えずにバランス調整できることはカスタム性に富んでいてメリットですので、ご自身で調整する際は十分注意して行ってください」とウェイト調整時の注意点も教えてくれた。ウェイト調整の効果に関して福嶋さんは、「ヒール側を重くすると重心距離が短くなり方向性が安定する傾向があり、ソール側を重たくすると重心深度が深くなって球が上がりやすくなります。カスタマイズすることで自分に合ったウェッジを作ることができます」と可変ウェイトの効果を教えてくれた。