ボローニャ指揮官の失言が流し騒動に…拡大するクラブとサポーターの“距離”【現地発】
ボローニャ・サポーターには大きな失望と落胆が残った
ボローニャのミハイロビッチ監督は失言がSNSに流出し、サポーターとの関係が悪化。その根本にあったのは拡大一途の「距離」だ。(C) Getty Images
デジタル時代の到来、商業主義の進行、そしてコロナ禍など様々な理由によって、クラブ&選手とサポーターの「距離」は拡大する一方だ。直近ではボローニャの一件など、その煽りで看過できない問題にも繋がっている。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2021年3月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― クラブとサポーターの関係、そして選手とサポーターの関係は昨今、かつてと比べて大きく変化してきている。 新型コロナウイルス禍によってスタジアムの観客席が閉鎖され、選手たちが無観客でのプレーに慣れたことも大きな一因だろう。クラブ&選手とサポーターを隔てる距離は広がる一方であり、それはカルチョの世界にさまざまな影響を引き起こしている。そのいくつかは、極めて重大な問題だ。 ごく最近、ボローニャで起こっ
本文:3,916文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。