どうする、どうなる?ヤクルトの連覇を左右する新ストッパー
連覇を狙うヤクルトの最大のテーマは、昨季、41セーブを挙げたトニー・バーネット(32)の穴をどう埋めるかだが、キャンプの第2クールが終わった時点で、まだ誰を新ストッパーにするかが決まっていない。また61試合、27HPをマークしたオーランド・ロマン(37)も退団、優勝を支えた勝利の方程式が崩壊してしまったが、その再構築策も不透明だ。 真中監督も「まだ討段階です。誰だと決めることできない。正直、迷っています。もう少し時間を下さい」と、正直な心境を口にしている。 高津投手コーチも「バーネットが41セーブをあげた1イニングをどうするかは簡単ではない。頭の中では、ある程度の構想は出来上がっているが、ここから実戦の中で見ていかないと、なんとも言えない」と、まだ、宙ぶらりんの状態であることを否定しなかった。 現在の新ストッパー候補は5人。 “ポストバーネット”として獲得した両新外国人のジョシュ・ルーキ(31)、ルイス・ペレス(31)の2人に、来日1年目の昨季、セットアッパーとして、72試合、防御率2.05でリーグ最多タイの33ホールド記録を作った。ローガン・オンドルセク(30)、変則右腕の秋吉亮(26)、そして先発候補だが、場合によっては転向が検討されている4年目の石山泰稚(27)の5人。 高津投手コーチの話の中で「実績と経験」という言葉が多く出ていることから鑑みると、現時点での最有力は、オンドルセクと秋吉である。 オンドルセクは、経験を経た2年目の今季はさらなる期待が寄せられるし、秋吉も、昨季は球団記録となる74試合に登板して防御率、2.36、28HPをマーク。疲労が心配されるが、初ブルペンは圧巻の内容で、視察した侍ジャパンの小久保監督も「キレが抜群。少し変則だしチームの中で面白い存在になる」と、秋吉の抜擢をほのめかしたほど。 新外国人の2人も、今後、オープン戦でのアピール次第では、抜擢を受ける可能性はある。ストッパー起用されなくとも、セットアッパーとしてロマンの穴埋めはしなければならない。