「正直、オオタニに不安もあったよ」ドジャース現地ファンに聞いた“大谷翔平への本音”「野球に興味がない人もオオタニを見に来る」「1015億円は正当化されたね」
ドジャース1年目にしてワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平(30歳)。MLBポストシーズン中のドジャースタジアムで、NumberWebの記者が現地ファンたちを直撃取材した。彼らの証言から分かった「オオタニへの本音」。【全2回の前編/後編も公開中】 【変わりすぎ写真】「ガリガリだったエンゼルス時代」→「大谷のう、腕が…“まるでハルク”」&愛される大谷翔平「ドジャースベテラン勢がニコニコ」まですべて見る ◆◆◆
「正直、最初は不安だったよ」
ドジャースタジアムが沸いていた。ビールを片手にタオルを振り回しながら、音楽に合わせてダンスをはじめる女性ファン。あるいは打席に立つフリーマンに対し、“フレディ、フレディ”コールを絶叫する男性ファン。興奮のるつぼと化したポストシーズンの観客席で、静かにフィールドを見つめる男たちがいた。球場のお祭りムードを楽しむわけではなく、緊張すら感じられる面持ちでゲームの行く先を見守っている。そんなストイックなファンたちは今年のドジャースを、大谷をどう見たのだろう。 声をかけた1人目は、クインシーさん、27歳。ロサンゼルスの中学校の先生だ。試合開始の1時間半前からほぼ無人の観客席でフィールドを眺めている。 「NLDS(地区シリーズ)にはこれまでも来たことがあったんだけど、リーグ優勝決定シリーズの試合は初めてなんだ。人生でやりたいことリストの一つだったから、今日それにチェックを入れられるね。できるだけ長く球場にいたいと思って、早めに出発したんだよ。最上段から全体が眺められるこの席(レフト側最上段席)から静かに観るのが好きなんだ」 クインシーさんはアメリカ中西部のセントルイス出身。2年前にロサンゼルスへ引っ越してきてから、一人でドジャースタジアムに通うようになった。ドジャースを応援するようになって1年後の昨年12月。それまでエンゼルスに在籍していた大谷翔平が、10年総額7億ドル(日本円にして約1015億円)という北米プロスポーツ史上最高額の契約でドジャースに加入した。当時の心境をこう振り返る。 「正直、不安だったよ。金額が金額だけにね。ドジャースはエンゼルスと比べて、選手にかかるプレッシャーもメディアの注目も異次元だ。その環境に慣れて、活躍できるようになるまで時間がかかるんじゃないかと不安だった。打者に専念するシーズンでもあったしね」
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