日常の些細なことがステキに感じられる。『Danchi Days』は平成レトロ感溢れるアドベンチャーだった【デジゲー博 2024】
――グラフィックもGBA感というか、平成の暖かみがある雰囲気が良いですよね。
sandy powderグラフィックを担当しているmogumuさんはカナダ在住のアジア系カナダ人アーティストなんですが、日本のアニメを観て育ってるんです。「とっとこハム太郎」とか「カードキャプターさくら」とか。
日本出身ではないけれど同じ文化を観て育っていて、日曜朝のアニメを観終わったらちょっと切ない気持ちになる……みたいな懐かしい感性は、私が言わなくてもmogumuさんに伝わっています。そんな雰囲気をグラフィックで出せるように目指しています。
――テキストの書き方もほんわかしていたり、子どもならではの感性が光っていたりして、すごく良いですよね。排水管から音が聞こえて「団地は排水管で繋がっているんだ……」と感じる場面とか。
sandy powder実は、トイレのミニゲームは私の実体験なんです。私が住んでいる団地のトイレは排水管がむき出しで、毎朝トイレに入ると上階の人が流す音が聞こえて、親近感が湧くんですよ。
たまに咳払いも排水管を伝って聞こえて、「あ、上の人今日は体調悪そうだな。大丈夫かな」って思ったり。そういったことを主人公のホシノちゃんに投影しています。
――なんと、実体験だったんですね! 2026年発売とのことですが、これからの開発はどのように進めていくのでしょうか。
sandy powder本作は4章に分かれていて、1章ごとに夏祭り開催へのハードルをクリアしていくという作りになっています。例えば、第1章では団地の失われてしまった盆踊りを復活させる、第2章では祭の屋台を集めるという目的があるので、今後はそれを掘り下げながら開発できればと思っています。
――ありがとうございました!
『Danchi Days』は、PC(Steam)を対象として2026年に配信予定です。
Game*Spark みお
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