日常の些細なことがステキに感じられる。『Danchi Days』は平成レトロ感溢れるアドベンチャーだった【デジゲー博 2024】
過激なクリック稼ぎ記事に最初こそ「むっか~!!」と怒るものの、ホシノは「私が本当の団地の姿を伝えて、この記事の作者にも見せてあげる!」と意気込みます。健気……!可愛い……!
グラフィックは平成レトロな印象です。GBA時代を思わせるドット絵や、昔っぽい雰囲気のホームページの明るい色使いもキュート。ホシノの表情もとっても豊かです。
ちなみに本作が影響を受けている作品は、ゲーム版『とっとこハム太郎』や『MOTHER』『ぼくのなつやすみ』『moon』といったタイトルに加え、なんと知る人ぞ知るGBAのアドベンチャー『さくらももこのウキウキカーニバル』も挙げられています。筆者も同作に影響を受けた作品は初めて聞きました……!
団地描写は実体験から生まれた!
ここからは、本作のシナリオを担当するsandy powder氏にお話を伺います。
――『さくらももこのウキウキカーニバル』から影響を受けているという作品は、初めて見た気がします。どういったところで影響を受けているのでしょうか。
sandy powder『さくらももこのウキウキカーニバル』は私の思い出のゲームです! 私の小さい頃の女の子向けゲームは可愛いハムスターを育てたり、着せ替えしたり、「ザ・女の子向け」というゲームが多かったんです。
ただ、『ウキカニ』は□カーニバルを開いて街を盛り上げよう□というのがゲームの目的で、「なんか他の女児向けゲームと違うな……!?」と子どもながらに感じていました。そこで本作では、そんな楽しさを日本の団地という舞台でやろうと考えました。
――本作で描かれる団地はどこか懐かしい感じがします。どういったこだわりがあるのでしょうか。
sandy powder私自身が今団地に住んでいて、人が集まって住む場所の理想形だと思っているんです。みんな、一軒家やマンションじゃなくて団地に住めばいいのに……と常々思うくらいに(笑)。団地って今はなんとなくネガティブなイメージが多いじゃないですか。そんな団地の印象を変えたい!と思いを込めて開発しています。
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