優勝が完全消滅して5位に沈むヤクルト。投手陣をカバーできなかった得点能力が落ちた打線【伊原春樹の野球の真髄】
四番・村上に三冠王を獲得した昨季ほどの爆発力がなかった[写真=川口洋邦]
本当の強さはまだなかったのだろうか。オリックスが3連覇へ突き進む一方、連覇を果たしていたヤクルトは今季5位に低迷している(9月11日現在、以下同)。2日の阪神戦(神宮)に敗れ、広島が勝利したことで優勝の可能性が完全消滅。3日以降も2勝5敗と勝利を重ねることができない。50勝74敗3分けで勝率.403、借金は24を数え、最下位であってもおかしくない成績だ。 チーム総得点は472、同失点は508。得失点差はマイナス36と投打のバランスが悪い。最下位に沈む中日の得失点差マイナス101は論外として、1位・阪神は124、2位・広島はマイナス7、3位・DeNAは25、4位・巨人は10とすべてヤクルトを上回る。これではヤクルトの上位進出など望めるべくもない。 やはり、ヤクルトにとって痛かったのは・・・
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週刊ベースボール