三笘薫、マンU戦で今季初アシストも懸念浮上 昨季よりプレー機会が少ないのはなぜか
だが、昨季までの三笘に比べると、やはり落ちるのだ。プレー機会の少なさに加え、肝心のプレーに躍動感がない。仕掛けていく前向きさがない。コンディションが原因なのか。徐々に解消されていく問題なのか。胸板が厚くなったかに見える体型と何らかの関係があるのか。 三笘にはこれまで、ライバルらしいライバルがいなかった。今季も開幕戦、2戦目ともに後半44分までプレーしている。だが、三笘と交代でピッチに入ったシモン・アディングラ(コートジボワール代表)は、1-1で迎えた後半50分、ジョアン・ペドロの決勝ヘッドを見事なクロスボールでアシストし、格上相手に貴重な勝利をもたらしている。 昨季、三笘が左でプレーするときは右でプレーしたアディングラだが、本職は左だ。ミンテが加わった今季は、これまで2試合、ベンチスタートに追いやられている。次戦あたり、先発してもいい頃である。だとすればそれは右なのか、左なのか。控えに回るとすればミンテか三笘か。三笘に活気が戻ることを期待しながら、次戦のアーセナル戦に目を凝らしたい。
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki