羨ましすぎる“億り人”ライフ… 6年前に「エヌビディア」に380万円を投資した男性の現在
1年のうち4~5カ月は海外旅行
エヌビディア株での成功もあり、Aさんが現在運用する金融資産は1億円を超える。2011年に仕事を辞めたAさんは、“FIRE”という言葉が流行する以前から、“悠々自適の生活”を実現しているわけだ。 実際の暮らしぶりについても聞いてみると――。 「春夏秋冬の季節がはっきりしているところが気に入って、約20年前から群馬県の水上温泉に建つマンションに住んでいます。バブル期に建てられたマンションで、売り出し時の価格は4000万円ほどだったのですが、私の購入した2005年には650万円ほどで購入できました。現金一括で買ったので、住宅ローンもありません。リゾートマンションであるため、管理費と修繕積立金が高めで、約4万円します。それが実質家賃という感じですね」(A氏) マンション内には温泉が備わっており、いつでも入り放題だというから羨ましい限り。 専業投資家としての“年収”を尋ねてみると、 「その年によって変動が大きいのですが、デイトレードをしているわけではないので、そんなにすごい額を稼いでいるわけではないですよ。一般のサラリーマンの年収と大きくは変わらないです」(A氏) そう謙遜するが、Aさんにはサラリーマンにはない“自由”がある。 「海外旅行が趣味で、1年のうち4~5カ月は海外で過ごしています。独身で時間の自由が利くこともあり、だいたい1か月を海外で暮らし、群馬に帰ってきて1か月、そしてまた海外で1か月という感じの暮らしをしています。今はどこでも通信インフラが整っているので、株価の確認などに困ることはありません。最近はラオスの山奥の村に滞在していましたが、ちゃんと電波は入っていましたよ」(A氏) ここ1年間で訪れた国はラオスの他に、トルコ、スロベニア、ヨルダンと、まさに世界中を飛び回っての生活だ。
エヌビディアの次に狙う銘柄は?
最後に、そんなAさんがいま注目する銘柄があるか尋ねてみた。 「日本株も米国株も、既にかなり値上がりしているので、上昇の余地はそこまで残されていないと見ています。そのため、今は新たに個別株を買うのは控え、米国などの金利引き下げの動向を睨みつつ、徐々に資金を米国や新興国の債券に移しています」(A氏) このように常に先を見ての投資法が、Aさんがここまで資産を築き上げた所以なのだろう。 話を聞くうち、株価が大きく値下がりした際に投資をするのがAさんの投資スタイルだと分かったので、株価の低迷するEV車メーカーの「テスラ」はどうかと聞くと――。 「一時期テスラ株も保有していたのですが、決算発表でのイーロン・マスク氏の問題発言で株価が乱高下するのに嫌気がさしたので、もう保有しないと決めています」(A氏) ただ1銘柄だけ、仮に株価が大きく下がった際には購入を検討したい銘柄があるそう。 「糖尿病の治療薬を開発中のイーライリリー株は、もし安く買えるタイミングがあれば買いたいと考えていますが、個別株で新規で検討するのはそれだけですね。やはり今は債券の方により旨みがあると感じます」(A氏) うーん、ただただ羨ましい。
デイリー新潮編集部
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