アイスホッケー・安藤永吉(東北フリーブレイズ)「断固たる決意で挑むプロ2年目と日本代表への思い」
~法政大アイスホッケー部の環境は悪いものではない
「それでも法政大の環境は悪くはなかった」と振り返る。東京都東村山市の寮は都心キャンパスまでの距離はあったが、練習を行うリンクには比較的近い。そして規模は小さいがプロ顔負けのメディカル設備が常備されている。 「9月の手首骨折から2ヶ月で復帰できたのは法政大だったからだと思います。主将なのに試合出場なく卒業した可能性もあった。当然ユニバにも出られなかったはずです」 通常「骨折は復帰まで半年かかる」と言われる。しかし法政大に常備されている機材を用いた超音波療法等が脅威的な回復を可能にした。 「骨折した時はユニバの代表入りのオファーも来ていた。フリーブレイズ入りも決まっていたので悪いことばかり考えました。でも大学卒業後まで考えて治療プランを提案してくれました」 骨折後の手術で埋め込んだボルトは卒業後に外した。地元・苫小牧でリハビリを経て完璧に近い状態で6月にチームへ合流できた。 「周囲のみんなが本気でサポートしてくれました。誰か1人でも欠けたら復帰は叶わなかったと思います。法政大でIHをやって本当に良かったです」
~試合に出た時に何らかの爪痕を残す
プロ1年目のシーズンを終え、自分の立ち位置は理解できた。レギュラー奪取を含めた飛躍を目指す2年目がやってくる。 「ゴールやアシストという結果が一番の理想です。でもまずは監督から求められていることをしっかりやる。器用な選手ではないので、相手が嫌がる泥臭いプレーを1つずつしっかりやりたいです」 試合に出られない時期、「お前は現状、フォワードで(13人中)13番目」と監督から言われた。 「練習で激しくアピールしても、すぐにはレギュラーになれないと思った。だから試合に出られた際に最高のパフォーマンスができるように準備するようにしています」 「自分みたいにガツガツ行く選手は、練習でのアピールが難しい部分があります。だから試合に出た時に何かしらの爪痕を残そうと思っています」