【雨宮塔子さん】パリ在住25年を迎えた人生のサードシーズン「居心地のよい家」「心と体」「お気に入りのおしゃれ」とは?
自分の「好き」を詰め込んでリフォーム
――お買いになった家を、リフォームされたんですね。 雨宮さん:はい。北欧やイギリス、ミッドセンチュリーなど、部屋やコーナーごとにさまざまなテイストを混在させて、私の「好き」を詰め込んでみました。心からくつろげる我が家になったと思います。 ――とても開放感のあるリビングですね。 雨宮さん:リビングを広く取ったので、人をお招きしやすい家になりました。 フランス人は外食もしますが、お互いの家に招きあうことが多いのです。不動産屋さんにも「ここはフェット(パーティ)向きの家ね」と言われたんですよ(笑)。 私のライフスタイルに合っています。 もともとはパーティ会場のように何の仕切りもない広い空間だったのですが、 リフォームして息子の部屋を作りました。 大きな空間の梁の名残を活用し、フランス語で「バリエール」と呼ばれる ガラスを嵌め込んだスチール製の格子で 空間を仕切り、透け感はあるけれど、室内は見えない素材のカーテンを内側に設えたのです。やがて息子が巣立ったら、形を変えられるようにしてあります。 ――なるほど、息子さんが家を出てからのことも考えていらっしゃるんですね。 雨宮さん:はい。息子が頻繁に帰ってくるようならこのまま残してもいいし、ほとんど帰らないようならカーテンを取り払って食卓にしてもいいかなと思っています。
雨宮 塔子