大切なものを見失わないためにつくった、ヒュッゲの森|irodori Branding株式会社代表・村本彩さん |STORY
――これまで軽やかにチーム化や事業展開をされている印象ですが、苦しかったり、重圧を感じたりすることはないですか? もちろんありますよ(笑)! 特に新規事業を立ち上げる時には、一旦今までの事業をストップしたので、「売り上げを維持しなければ」「社員を路頭に迷わせるわけにはいかない」という不安やプレッシャーを感じていました。 でもそういうのは大抵、“既存のあるべきリーダー像”に囚われている時なんですよね。「いい社長でありたい」「代表として引っ張っていかなければ」と一人で抱え込んで、チームメンバーを信じられなくなっている時。 本当は上司とか部下ではなく、一人の人間として繋がっていたい。そもそも私自身が社長・代表という感覚もあまりなく、たまたま自分の特性が活かされるポジションがそこだったというだけ。他のメンバーとの優劣もないと思っています。もちろん代表として責任の大きさはありますが、基本的には、みんな向いているポジションが違って、それぞれの場所で主体性をもってリーダーシップを発揮しているという認識なんです。
そんな新しいチームの形を模索しているからこそ、通常以上に対話をしなければいけないし、一般的な組織論は当てはまらない。私がブランディングを好きなのは、既存の概念に縛られず、色々な角度から見て新しい価値やスタイルを創造できるから。組織においても、ブランディングの精神性を貫いていきたいと思っています。 撮影/森屋元気 取材/渡部夕子