【全文】元横綱白鵬の宮城野親方が2階級降格 北青鵬は引退 調査結果・処分内容
日本相撲協会は、宮城野部屋の幕内力士が、同部屋の弟弟子2名に対して暴力行為やいじめ行為を行ったことについて、調査結果や処分内容を発表しました。以下は発表内容の全文です。
■(1)事案発覚時の経緯
令和6年1月21日、公益財団法人日本相撲協会の公式Xに、宮城野部屋の幕内力士北青鵬が、同部屋の所属力士に暴行を繰り返している旨の投稿が寄せられたため、相撲協会は、師匠の年寄宮城野に部屋内での調査を要請した。 宮城野部屋で、所属力士らにヒアリングを行ったところ、被害者A及び被害者Bが、北青鵬から暴行を受けていたことを申告し、北青鵬もこれを認めた。相撲協会では、前記ヒアリングの結果を受け、同月22日から同月25日までの間、宮城野部屋関係者に対する調査を行った。対象者は、宮城野、間垣、所属力士ら、床山及び行司であった。協会の調査でも、北青鵬はA及びBに対する暴行を認めた。
■(2)コンプライアンス委員会の調査結果と処分意見
八角理事長は、暴力行為が確認されたことから、令和6年1月26日、青沼コンプライアンス委員長に、事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱した。青沼委員長は調査班にて調査を実施した後、以下のとおり、コンプライアンス委員会で審議した結果を八角理事長に報告するとともに処分意見の答申を行った。
(北青鵬について)
北青鵬の違反行為は以下のとおりである。 ア 令和4年7月の名古屋場所中、愛知県豊田市内の宮城野部屋宿舎において、Bに対し、顔面への平手打ち、突き飛ばし等の複数回にわたる暴行を加え、肘に怪我を負わせたほか、ほうきの柄で臀部を1回打つ暴行を加えたこと イ 同年7月の名古屋場所中、前記宿舎において、Aに対し、ほうきの柄で臀部を1回打ったほか、同年10月21日、東京都墨田区内の宮城野部屋個室において、まわしで作った丸太様の棒で臀部を1回打つ暴行を加えたこと ウ 令和5年11月の九州場所中、福岡県糟屋郡篠栗町内の宮城野部屋宿舎において、A所有の財布に瞬間接着剤を塗布し、損壊したほか、Bに対し、右手手指に瞬間接着剤を塗布する暴行を加えたこと エ 令和4年8月頃以降、宮城野部屋又は地方場所中の宿舎等において、A及びBに対し、次の1及び2のいずれかの態様により、週に2~3回程度の頻度で繰り返し暴行を加えたこと 1 顔面、背中及び睾丸への平手打ち等の暴行 2 ほうきの柄又はまわしで作った丸太様の棒で臀部を打つ暴行、殺虫剤スプレーに点火してバーナー状にした炎をAやBの体へ近付ける暴行