顔面骨折のJ1福岡守護神 サイン会に登場「早く顔を出したかった」 早期復帰に意欲
顔面骨折で長期離脱しているJ1アビスパ福岡のGK永石拓海が1日、福岡市の雁の巣球技場で公開練習後に行われた高校生以下対象のサイン会に出席した。 ■「泣いてしまう」〝ラストマッチ〟スーパーゴール直後に涙腺崩壊シーン「これで最後なんだなと…」【動画】 永石は11月9日のC大阪戦でルーカスフェルナンデスと激突し、担架で運ばれて負傷交代した。その後、公の場に姿を現すのは初めて。頰や上顎など7カ所を骨折し、ボルトでつなぎとめた状態という。「まだ笑えないですけど」と説明した永石は「心配かけたと思うので、早く顔を出したかった。個人的には悔しいですけど、昨日(11月30日)のホーム最終戦も勝ちで終われたので、チームとしては良かったのかな」とうなずいた。 負傷した瞬間も記憶はあり、C大阪のサポーターの声も聞こえたという。「自分が4年間お世話になったチームなので思いが入らないわけはない。僕が出ている間は0―0だったので、バチバチにやり合えたところは良かったし、簡単にやらせないぞというところも示せた。その辺に関しては成長もした」と前向きに受け止める。何より「ルーカス選手は昨日の試合も出ていた。大きな影響がなくて良かった」と安堵(あんど)した。 20日に手術をしたという永石は「顔から下は元気で、我慢できなくて」と既に筋力トレーニングを再開。今週からランニングも再開する予定。「復帰は早いと思います。早く自分がサッカーをできる状態に戻すことが一番。しっかり治したい」と力を込める。 永石は5月にもあごを骨折しているが、アグレッシブに飛び出すプレースタイルは変えないつもりだ。「それしか僕の取りえはないと思っているし、そこがなくなると僕じゃない。その辺はまた出し、プレーの価値を高められるように、いいオフにしたい」と恐れず飛び出す覚悟を口にした。(末継智章)
西日本新聞社