【ホープフルS/調教班の鬼ジャッジ】無傷の3連勝なるか?クロワデュノール前走からの〝変化〟
[GⅠホープフルステークス=2024年12月28日(土曜)2歳、中山競馬場・芝内2000メートル] クロワデュノールをジャッジする上で物差しとなるのが、馬体重プラス24キロでの出走となった東京スポーツ杯2歳S時との比較。陣営も物足りなさを公にした前走時の最終追いは、1週前に続きウッドでの併せ馬で追走→内へ潜り込み。1秒以上追走から先着(6ハロン85.5―38.3―11.3秒)だったが…。単純な脚力はあれど、重心が高い走法を加味しても上へ上へと、推進力が縦に逃げる形。何より馬体は厚ぼったく、ハリも目立たぬ体であった。 調整過程は今回も同じ。だが、1週前は促されると前へと前へと横の推進力で動けており、まだスッとは反応できない一方、追えば追われた分だけ伸びそうだった。そして、これで整ったか。この日は走る気持ちが乗り、なだめられつつ雄大なフットワークで僚馬に並びかけた。ストライドがしっかり伸び、併入止まりも余力を残し、かつ相手も調教でしっかり動ける古馬3勝クラスで視覚的には前走時とは、スピードの乗りが違う。 そして、何よりの変化は磨き上げられた馬体面。ビルドアップされ冬場でも毛ヅヤは実に良好。調教では直線でも右手前で走りたがるきらいはあるが、比較するなら“上積み”しかない。
東スポ競馬編集部