史上最高価格のJRA・GI勝ち馬へ 矢作厩舎の3.2億円馬がホープフルSで無敗戴冠狙う
セレクトセールで3億2000万円の高値となったジュタ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)が、ホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)で無敗戴冠を狙う。 【写真】ジュタこれまでの軌跡 ジュタは父ドゥラメンテ、母シャンパンエニワン、母の父ストリートセンスの血統。母は19年の米G2・ガルフストリームパークオークスの勝ち馬。22年のセレクトセール当歳では3億2000万円(税抜、以下同)の高値となった。 ここまで1戦1勝。11月東京の新馬(芝1800m)は4番手から渋太く脚を使い、1馬身3/4差の完勝。500kg超の大型馬らしく、まだ余裕を感じさせる体つきだったが、ポテンシャルの違いを見せつけた。今回は初の右回りで200mの距離延長、何より一気に相手が強くなるのでチャレンジャーの立場だが、楽しみは十分にある。 そして記録更新もかかる。過去最高額のJRA・GI勝ち馬は19年の菊花賞と21年の天皇賞(春)を制したワールドプレミアで2億4000万円。同じく重賞勝ち馬は今年の中日新聞杯覇者のデシエルトで2億5000万円。したがってジュタが勝てば、2頭を抜いて史上最高額のGIウイナー、かつ重賞ウイナーとなるのだ。そういった意味でも、その走りには要注目となる。