“鍵開け”レスキュー商法で……「980円が10万円に」高額請求の実態 ネット検索上位に“広告”表示【#みんなのギモン】
■代表「お客様に説明し、了承得た上で作業」
3週間後、日本テレビに回答が寄せられました。 「A社の行っている行為は不適切な高額請求では?」との質問には、「そのような事は一切ございません。弊社で定めている料金に則り、お客様に説明し、了承を得た上で作業させていただいております」。事前に客に了承を得た上で作業をしていると回答しました。 利用者からクーリングオフ通知が多数来ることについては、「各消費者センターの方と対応させていただいております。お客様に満足していただけるよう誠心誠意努めてまいります」と答えました。 会社名(HPの名称)を変えたことについては、「法人名と屋号が類似しておりお客様から分かりにくいという指摘をいただいた為変更しました」としました。「利用者を欺いていませんか?」との問いには、「そのような事は一切ございません」と回答しました。
■警察や行政機関が動かない理由は?
高額の代金を請求する「レスキュー商法」。なぜ、警察や行政機関は動かないのでしょうか? 東京都消費生活総合センターの髙村相談課長に聞きました。 髙村課長 「(依頼を受けて)鍵も開けますし、ただ金額が折り合わないだけの話なので、これを詐欺とは呼べないわけですよ」 「詐欺罪でもないので、そういう売り方をしてるのかの調査が必要になって、調査も少し時間がかかるので、悪い事業者は何か月かで広告を変えていきます。広告自体を変えたり会社名を変えたり、なかなか正体がつかめないケースもあるのかなと思います」 会社名が変わると最初から調査を行うことになり、なかなか証拠が押さえられないといいます。 10月28日、関西の適格消費者団体「京都消費者契約ネットワーク」はA社に対し、「700円~」の表示は不当であるなどとして、このような行為をやめるよう景品表示法と特定商取引法に基づき、差し止め請求を行いました。 業者は名前を変えて存在し続けています。利用する際には細心の注意が必要です。
■トラブル防止へ 普段からできること
鈴江奈々アナウンサー 「こうしたトラブルに遭わないためにはどうしたらいいのでしょうか。東京都の消費生活総合センターは『深夜に1000円以下のような安い値段で鍵を開けてくれる業者はまずいないので、注意をしてほしい』と指摘します」 「また業者に頼む場合、鍵の種類によって値段は変わってきます。そのため、普段からメーカー名や鍵の形状などをメモして持っておくことで、業者とのやり取りがスムーズになり、トラブルが避けられるのではということでした」 (10月30日『news every.』より)