“鍵開け”レスキュー商法で……「980円が10万円に」高額請求の実態 ネット検索上位に“広告”表示【#みんなのギモン】
帰宅したら鍵がない。そんな時に便利なのが出張訪問業者の鍵開けサービスですが、ネット上で安い価格を示し、作業後に高額請求をするトラブルが続発しています。「『すいません10万円で』と」「13万2000円。びっくりです」。実態を取材しました。 【動画を見る】鍵開けで「980円が10万円に…」業者を直撃 “レスキュー商法”実態は
■関東と関西から日本テレビへ情報提供
深夜に外出先から自宅に戻り、いつも通り鍵を開けて家に入ろうとしますが、鍵が見つかりません。どこかに落としたのか、忘れてきたのか。そんな時に頼りになる「出張鍵開けサービス」ですが、高額な支払いをめぐるトラブルが相次いでいるといいます。 「結果的に10万円払わざるを得なくなってしまいました」「約13万円の高額請求。聞いてないしどういうこと事? ぼったくり? 詐欺?」 これらは関東と関西、それぞれから日本テレビ報道局に寄せられた情報提供です。2件ともAという業者に鍵開けを依頼し、高額請求されたものでした。
■ネット検索で上位に表示されたA社
京都府に住む1人暮らしの20代女性、山口さん(仮名)を訪ねました。どういう状況だったのでしょうか。 山口さん 「少しでも安くおさえられるのなら、こちらの(業者)がいいのかと思って。でも今考えたら、変なことばかりで…」と山口さんは振り返ります。 深夜0時過ぎ、自宅に戻りカバンの中を探すも鍵が見つからず、インターネットの検索で画面の上位に出てきたA社のコールセンターに電話をかけたといいます。 山口さん 「コールセンターの方に、全部込み込みで3000~5000円ですかと聞いたら、『はいそうです』という答えだったので、いいかなぁと思って」 この金額で鍵を開けてくれるならと、山口さんは鍵開けを依頼。午前1時半頃、若い男性作業員がやってきました。 山口さんによると、A社作業員に提示された金額は、器具を差し込んで開けられれば3000円~5000円。鍵穴を破壊し、交換すれば1万円~2万円で、家の鍵は特殊な構造ではない一般的な鍵です。器具を差し込んで開けてもらうように依頼しました。