ジャンポケ斉藤「解雇」と松本人志「復活へ」の大きな差はどこにあるのか
「関西の人々の目は温かい」
それはテレビの視聴者も同じだという。在阪準キー局関係者によれば、松本のテレビ復帰第1弾は「探偵! ナイトスクープ」(大阪・朝日放送)が濃厚だというが、 「兵庫県尼崎市出身の松本さんは関西で絶大な支持があります。地元では、東京とは比べものにならないほど人々の目が温かいのです。ナイトスクープはそんな関西ローカルの番組で、朝日放送が彼を復帰させたとしても、東京のキー局に比べればだいぶクレームが少なくて済むと考えられます」 さらには、 「ナイトスクープのCM枠はいわゆる“スポット”で、毎回、決まったスポンサーが付いているわけではありません。だから、朝日放送は特定のスポンサーの顔色をうかがうことなく、独自の判断で松本さんの復帰を決められるといえます。何より、同局は今や彼の代名詞ともなった年に1度の特別番組『M-1グランプリ』を制作しており、両者は相思相愛の関係であることも重要です」(同) もっとも、仮に地上波に復帰したとしても、一連の文春報道の影響はあるだろうという見方も。演芸評論家の吉川潮氏に聞くと、 「ダウンタウンの芸は、他の出演者につっこんだり茶々を入れたりする“イジリ芸”です。自分たちが常に場の中心にいて、周りを容赦なく斬っていく。トークショー形式で不特定多数の相手をさかなにするのです。松本さんは、そんな現在のバラエティー番組のひな型ともいえるスタイルを作り上げた、先駆者でした」 しかし、 「後輩に女性を集めさせて、品のない遊びをしていたことがバレたのは痛過ぎます。手下を従えて尊大に振る舞っていたこれまでの言動が、テレビの中の“芸”ではなく、ありのままの“素”だったと気付かれてしまったからです。もはや彼の“イジリ芸”は文春の記事を想起させる、笑えないものになってしまったと思います」(同) やはり、芸人としては計り知れないダメージを受けたということになるらしい。 しかし、昨年12月25日、芸能記者の中西正男氏の取材に応じたインタビュー記事がYahoo! ニュースに掲載された。そこで松本は、独自のプラットフォームで活動する構想があることを明かしている。賛否の声が飛び交う中、松本の次の一手は――。
デイリー新潮編集部
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