30歳一人暮らしの男です。実家住まいの彼女と「金銭感覚」が合いません。実家住まいと一人暮らしはどの程度「自由にできるお金」が異なるのでしょうか?
同じくらいの年齢で同じ会社員でも、実家住まいか一人暮らしかによって金銭感覚にズレが生じることがあるでしょう。なぜなら、収入に大きな違いがなかったとしても、自由に使えるお金に大きな差が出ることがあるためです。 金銭感覚の合わない2人が理解し合うためにはどうしたらよいのか、考えてみましょう。 本記事では、実家住まいの人が家に入れている金額の平均や、一人暮らしにかかる1ヶ月の生活費を明らかにするとともに、両者にとって自由に使えるお金の違いがどれくらいあるのかを解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
一人暮らしの1ヶ月の生活費
国税庁長官官房企画課の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、平均給与を年齢別に見た場合、30~34歳は男女計で431万円ということです。ボーナスを2ヶ月分とし、額面収入の80%を手取り額として計算すると、1ヶ月の手取り額は約24万6300円となります。 一方、単身世帯34歳以下の1ヶ月の消費支出については、総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、17万281円ということです。詳しい内訳については表1のようになっています。
出典:総務省統計局「2023年家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成 手取り額約24万6300円から消費支出17万281円を差し引いて、約7万6000円が自由に使えるお金になると考えられます。教養娯楽費はすでに差し引かれているため、全額貯金に回すことも可能でしょう。
実家住まいの人が家に入れている金額
保険マンモス株式会社が2022年に実施したアンケート調査によると、実家暮らしをしている人のうち、実家に入れているお金の平均金額は4万257円ということです。うち、20~30歳の平均額は3万3623円で、最高額は15万円、最低額は5000円です。 手取り約24万6300円のうち3万3623円を実家に入れたとすると、約21万2677円が残ります。 そこから、一人暮らしの場合と同じ金額の「被服・履物費」「保健医療費」「交通・通信費」「教養娯楽費」「その他の消費支出」を差し引いた場合、21万2677円-8万50円=約13万3000円が自由に使えるお金として残る可能性があります。 30歳前半の平均収入だと、一人暮らしの場合と比べて、6万円近く自由に使えるお金が多い計算です。