石破首相初の所信表明 “裏金議員”公認問題で調整続く…発言はトーンダウン? 野党からは“ブレ”指摘も
日テレNEWS NNN
石破首相は4日、自らの政治姿勢や重点政策を訴える所信表明演説に臨みました。一方、野党側からは石破首相の過去の発言との“ブレ”を指摘する声が相次いでいます。 ◇ 4日午後、石破首相は所信表明演説に臨みました。政権運営について自らの考えを示す場ですが、解散時期などを巡って、過去の発言とブレていると、指摘されている石破首相。 石破首相 「『ルールを守る』『日本を守る』『国民を守る』『地方を守る』『若者・女性の機会を守る』、これら5本の柱で、日本の未来をつくり、そして未来を守ります」 演説中には「ブレブレじゃないか、ブレブレ」「有言実行じゃないのか!」「約束を守れ、約束を」などとヤジが入り乱れる展開となりました。
物価上昇を上回る賃上げを実現させると決意を示したほか、かねて訴えていた「防災庁」の設置に向け、準備を進めていくとも語った石破首相。 石破首相 「いつの間にか日本は、お互いが足を引っ張ったり、悪口を言い合ったり、そういう社会になってしまったのではないか。私はもう一度全ての国民の皆様に笑顔を取り戻したい」 ◇ 一方、衆議院で行われていた石破氏の演説を立憲民主党・塩村参議院議員が自室で冷静に見ていました。 立憲民主党 塩村参院議員 「自民党からは拍手。なるほど…」
石破首相 「まずは問題を指摘された議員、ひとりひとりと改めて向き合い、反省を求め、ルールを守る倫理観の確立に全力をあげます」 塩村議員は、“裏金議員”への対応がブレていると、指摘します。 立憲民主党 塩村参院議員 「裏金議員の公認問題とかについて、触れてないですよね。さらっと終わっていて。きちんと公認問題には触れていないところは、やっぱりすごく気になります」 約30分の演説で触れられなかった“公認問題”。総裁選への出馬を表明した8月には… 石破氏(総裁選の出馬表明会見、8月24日) 「 (“裏金議員”を)公認するにふさわしいかどうか、我が自由民主党として国民にお願いするに足るかどうか、そういう基準は厳格に定めて、やっていくべきものだと」 “基準を厳格に定めて徹底的に議論すべき”としていました。しかし1か月ほどたち、首相に就任すると…