営業は火、水のランチタイムのみ! うどん好きを魅了する「讃博系手打ちうどん」とは?(東京・雑色)
グレーを基調にした店内には、うどん塾で使用する麺切包丁や麺棒がディスプレイされ、壁にはUDON IS ROCKの文字を掲げたシンプルながら唯一無二の空間。客席は大きいテーブルに8席で、商品の受け取りと返却はセルフで行うスタイルです。
同店で提供する一年を通し冷やしに焦点を当てた同店のうどんは、「福島県産きぬあずま」をメインに「愛知県産きぬあかり」「愛媛県産チクゴイズミ」をブレンドし独特な食感に仕上げた麺。多加水多塩度の讃岐式調合で豊かな食感を追求し、博多うどんのようにソフトな一噛みから、讃岐うどんのようでいてそれとも違う粘弾性を感じさせる「讃博系」というオリジナルジャンルを目指しています。早朝に生地を練ってるため熟成は浅いですが、食べはじめは柔らかい印象で、咀嚼するとしっかりした歯ごたえ。ざるは讃岐寄り、かけは博多寄り、麺だけでもおいしいと感じるうどんです。
手打ちうどんは中央から先端にかけて細くなる、個性的な麺線が製麺可能です。同店では、そこにより太い細いの緩急をつけることで複雑な食感を生み出し、食べ応えとすすりやすさも備えたオリジナル麺「両栄麺」として提供しています。麺一本一本に緩急をつけた手打ちならではの真九郎独自の麺のフォルムは、食欲をかき立てます。麺の粘弾性ある讃岐系の食感を味わうなら冷たいざるうどん、優しい博多系の食感と出汁の風味を味わうなら温かいかけうどんがおすすめです。
自慢のつゆは、鯵煮干、羅臼昆布でベースを作り、かけは鰹薄削りで香りを重ねて、ざるは宗田節と鯖節の厚削りで深みをもたせて白だしを別取りして作っています。そこにかけは素材を生かす白醤油、ざるは旨みの強い溜醤油からそれぞれ作った特製だし醤油のかえしを合わせています。かけざるそれぞれが麺に負けない醤油の旨みとだし感たっぷり。
看板メニューの「特製かしわ天ざる」1,200円は、移転前の人気商品である鶏ささみの天ぷらに、柚子胡椒のせせり天や、にんにく醤油で味付けした手羽先の天ぷら、味玉にしてある半熟卵天を加えてより楽しめるように仕上げた一杯。 鶏は刺身でも食べられる新鮮な山梨県産信玄どりを使用することで、重すぎずパサつかない柔らかな食感と肉の旨みを楽しめます。3種それぞれが違った、味わい深く、強いうどんにとても合う天ぷらです。