【準硬式関東大会】チャレンジャー精神で中央大が優勝掴む 法政大、筑波大、東海大が躍進した関東大会を総括!<田中裕毅の”準硬ドットコム”第13回>
大会を沸かせた筑波大と東海大 日本大、早稲田大、高崎健康福祉大らの奮起に期待
そしてシード校を破って、大会を沸かせたのは筑波大と東海大だった。 東海大は春から2部で戦うものの、昨年の秋までは東都1部にいた強豪。全試合1番に座り、出塁率.632とリードオフマンの仕事をしつつ、ホームランも放った保科 康介の活躍が光った。 筑波大は、注目された橋本剛石は投打で大活躍。投げれば15.2回で16奪三振、打てば打率5割で2本塁打。前回大会で準優勝だった日本大に勝利するなど、チームのベスト8に貢献した。 ただ東海大、筑波大ともに春季リーグは東都2部でスタートするため、予選会への出場チャンスがない。今大会の活躍を考えると残念ではあるが、ともに東都2部を盛り上げて欲しい。 一方で今大会シードながら、日本大、早稲田大、高崎健康福祉大、創価大はベスト8に残れなかった。 日本大は前回、準優勝という結果だけではなく、ここ2年全日大会に決勝まで勝ち上がり、近年勢いに乗っていた。それだけに今回の結果を踏まえて、リーグ戦をどう戦うか。優勝した中央大を除く5校で、予選会への出場枠2つを争う。帝京大、国士舘大などのライバルとの戦いを制することができるか。 早稲田大も、22年の清瀬杯大会優勝、23年の全日大会出場と着実にステップアップしていたところで、今大会16強で終えた。リーグ戦で結果を残して予選会の切符を掴めるか。 高崎健康福祉大は2017年に創部され、8年目を迎える今シーズン。所属する北関東連盟では安定した結果を残しているだけに、全国の扉を今年こそ開きたいところ。今大会の収穫と反省を糧に、まずはリーグ戦を制したい。 創価大は法政大、明治大の強豪が揃い、厳しいブロックになってしまった。所属している新関東では結果を残すものの、予選会では厳しい戦いを強いられることが多い。準優勝校・法政大と対戦した経験を生かしてリーグ戦、そして予選会でも結果を残したいところだ。 4月からは各地でリーグ戦が始まる。新入生も加わり、チームに化学変化がもたらされる中、どのチームが躍進を見せるのか。 取材・文/田中 裕毅(準硬式野球評論家) 小学3年生から中学生までは軟式野球。高校での3年間は硬式野球をプレー。最後の夏は控え捕手でベンチ入りを果たす。 大学から準硬式野球で3年間プレー。大学2年、3年生のとき、チームは清瀬杯大会に出場し、自身はベンチ入り。さらに3年生の1年はチームの主務として、選手登録やリーグ戦運営に携わる。特に春季リーグはリーグ委員長として、試合日程の調整をはじめとした責任者を任される。