インドア練習場の賢い使い方。屋外の打ちっ放しとメリット・デメリットを比較【前編】
近年、増加傾向にあるインドア練習場。最近は上級者の利用も多く見受けられる。「週刊ゴルフダイジェスト」の10月29日号では、打ちっ放しとインドアの特徴を比べつつ、インドアの上手な活用法を紹介している。「みんなのゴルフダイジェスト」では2回に分けてお届けしよう!
屋外・屋内のメリット、デメリット
公益社団法人全日本ゴルフ練習場連盟の調査によると、全国にある練習場数は屋外型が2322、インドア型は1518(昨年10月31日現在)。前年に比べて屋外が42減ったのに対し、インドアは196増えたという。 確かに駅周辺などでインドア型を見ることが多くなったが、「屋外、屋内どちらにもメリット・デメリットがあります」と吉田一尊プロ。 「屋外のメリットとしては、曲がり方が目視できること。シミュレーターでもデータで曲がり幅はわかりますが、実際にどう曲がっていくかを目で確認できるのは大きいです」 「夏は暑く、冬は寒い」は屋外ならではのデメリットだが、メリットにもなるという。
「冬、寒いと着込んで球を打つことになりますが、そもそも冬ゴルフは厚着をしてプレーするわけですから、その時期の状況に即した練習ができるとも言えます」 ただし、無視できないのがレンジボールの存在だ。 「屋外型に多いレンジボールは軟らかく、飛ばなかったり、スピン量が増えたりするので実際の弾道とは異なります。レンジボールでいい球が出ていたとしたら、本番で使うコースボールだとスピンが少なすぎてドロップする可能性も考えられます」
一方、インドアは、「年中、快適な環境で練習できます。駅近の施設が多いですし、仕事場や家から徒歩圏内にあるのは便利です。また、トップトレーサーやトラックマンといった計測器でデータが取れる施設が多く、上手に使えばスウィングの改善に役立てられます」 ほかにもこんなメリットがある。 「屋外の練習場は概して上手な人が多く、初心者は気が引けて行きにくい面もあります。屋外がセレブの社交場とすると、インドアはみんなが使う場所。周りの目を気にせずに利用できます」 「インドアで絶好調でも、コースに出れば他人の視線もあり、プレッシャーがかかってスコアがボロボロになる人もいるでしょう。また、週2回みっちり打ち込むよりも、30分でもいいので毎日通ったほうが絶対に上手くなります」と吉田プロ。となれば、インドアの活用が上達への近道となりそうだが、後編では賢い使い方を学んでいく。 TEXT/Toshiaki Muraki PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/ステップゴルフプレミアム銀座有楽町 ※週刊ゴルフダイジェスト10月29日号「インドア練習場の賢い使い方」より一部抜粋
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